日経新聞:交遊抄 鎌田敏行さんの記事

突然ですが、3月15日付の日経新聞の交遊抄に、中京地域の麺類チェーンの「サガミチェーン」会長である鎌田敏行さんの記事が掲載され、その中で光栄にも私のことに言及頂きました。奇人変人仲間というポジションですが(笑)
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記事の中にある「二人で口ずさんだ『東独国歌』」とはこれです。西独国歌(=今のドイツ国歌)はハイドンの弦楽四重奏「皇帝」の一部の有名な旋律なので大方の皆さんもご存知かと思いますが、東独国歌となるとやはり知っているのはかなりのオタクでしょうね(笑)

この歌詞には「ひとつの祖国」という言葉が含まれており、1972年以降は歌詞は歌われることが無くなり(禁止され)メロディだけが演奏されることになったため、そもそも歌詞を知っていること自体も珍しいと思われますが、更にそういう歴史を知っている我々はまさに変人仲間と言えるでしょう(笑)

鎌田さんは日本の商社として初めてイスラエルに伊藤忠の支店を開設されたことからイスラエルの人脈もすごいものがあります。最初にお会いした折に紹介頂いたのはハナン・ゴトハイト Hanan Gothait という方。当時は太陽電池パネルを生産するために金属微粒子を分散させたインクをインクジェットで撃って電極配線を形成する X-JET というベンチャーの社長でしたが、そもそもは OBJET (現在のストラタシス)という3Dプリンタの創業者です。ちなみにX-JETには、あの Benny Landa も出資していました。

Austrian Hospice Jerusalem April 2007.JPG
By Gugganij自ら撮影, CC 表示-継承 3.0, Link

2012年の drupa の際に、イスラエルまで足を伸ばし、その Hanan に会いに同行頂き、Kornit や MATAN など、テルアビブ周辺のインクジェット関連企業を沢山ご紹介頂きました。更にエルサエムや死海までも同行頂きましたが、3つの宗教の聖地が混じり合わずに同居するというエルサレムを見た時には、世界の混迷の根源はこういうことなのかと、ちょっと腑に落ちた気がしたものでした。

町を見下ろす小高い丘に登って、そこがヘンデルのオラトリオ「橄欖山上のキリスト」でいう橄欖山であることを教わったり、橄欖って要はオリーブのことだと気づいたり、イスラエルワインってすごい上質だと知ったり…と大変実り多い旅でした。他にも、鎌田さんの伊藤忠時代の上司だった丹羽中国大使(当時)を訪ねて北京に行った時には、海保艦に対する中国漁船の体当り問題で急遽帰国されたところだったとか、逸話は尽きません。

なお、鎌田さんのサガミチェーン社長(現在は会長)としてのご活躍はこんな記事があります。是非お読みください。

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