- 2020-1-12
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ゲルリッツ Görlitzの市内を旧市街の方向に歩いて行きます。
Frauenkircheの隣にひと際大きい直線的な建物があります。1913年に竣工したデパートで、アールデコ様式(ドイツではユーゲントシュティル Jugendstil)です。ドイツ語の Wikiはこちら。
↓↓クリックするとスライドショーになります。
このデパートの建物は、竣工以来オーナーが度々変わり、旧東独時代もさることながら、ドイツ統一後も必ずしも順風満帆ではなかった経緯が Wikiに書かれています。2013年に投資家の Winfried Stöckerが所有権を取得し、2015年にはオープン予定だったようですが、建築申請に不備があったとかで、私が訪問した 2016年 10月にはまだリノベーションの途上で中には入れず、かつての写真が飾ってありました。公式サイトはこちらですが、現時点(2020年 1月)でもまだオープンしてはいないようです。また 2014年には映画「グランド・ブダペスト・ホテル」の撮影が行われたことでも知られています。
デパートの北側はマリエン広場 Marienplatzがあり、そこに白く丸い塔が立っています。Dicker Turm(太っちょの塔)と呼ばれ、かつては市の防衛施設の一部でした。下の 1714年の銅版画で見ると、市の城壁の下辺の左方に見える塔がそれと想像されます。これまで歩いてきた部分は、1700年代前半にはまだ市の城壁の外のの内だったということになります。ここから先が歴史的旧市街 Historische Altstadtということになる訳ですね。
Von Daniel Pezold – Andreas Bednarek: Görlitz so wie es war. Droste Verlag, Düsseldorf 1993., Gemeinfrei, Link
このあたりの店は綺麗にリノベーションされてオシャレな感じが漂っていますが、中には旧東独時代を彷彿とさせるようなロゴデザインのものもあり、ノスタルジアを感じます。