業界各社 2024年度第3四半期決算発表状況:理想科学

業界各社 2024年度第3四半期決算発表状況をチェックしています。今回は理想科学です。

同社は第2四半期に年間の売上高・営業利益見通しを上方修正、特に営業利益は大幅に上方修正しました。円安分や業績好調分及び「東芝テックの完全子会社化」した分をを反映したものと思われますが、今回それを据え置いています。

この年間見通しを達成するために必要なQ4での売上高・営業利益も特段の無理をしているようには見えません。

理想科学は決算説明会資料は第2四半期と本決算の2回だけしか作成しないのでこれ以上の情報はありませんが、これだけではつまらないので(笑)四半期ごとのバランスシートを並べておきます。東芝テックが理想科学の傘下に入るという発表があった際に
こういう分析をしました
が「のれん」思ったよりは少ないんですね!その分は投資有価証券という形になっているようです。

いずれにしても、東芝テックを買収する形になっても財務諸表は殆ど傷んでいません。手堅い経営という感じです。

✙✙ 2024年度 Q2のコメントはここをクリック下さい

売上高も営業利益も特段ドラマチックなことが起こった第2四半期には見えませんが、それでも下のように売上高・営業利益ともに見通しを上方修正しています

この上方修正が妥当なものかどうか?例の式(下期に必要な数字=年間見通しー上期実績)で弾いて視覚化すると、↑↑ 上の売上高・↓↓ 下の営業利益のように見えます。特段無理をしているようには見えません。昨今の円レートに鑑みて妥当な上方修正したように見えます。こういう自然体な見直し・開示は好感が持てますね。

✙✙ 2024年度 Q1のコメントはここをクリック下さい
業界各社 2024年度第1四半期決算発表状況をチェックしています。まだ第1四半期なので開示されている情報は多くなく、進捗率をチェックする程度です。

売上高はさほどドラマチックな数字には見えませんが、営業利益はかなり好調を思わせるグラフとなっています。

同社の IRサイトには決算説明会資料が見当たりませんが、売上高・営業利益ともに上方修正をしたというプレスリリースがあります。それによれば為替に関しては US$で 5円、€で 7円見直して実態に近づけています。

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