キヤノンの課題:ChatGPTに訊いてみた

昨日(4月26日)公開されたキヤノンの 2023年度第1四半期の決算についての記事を書きましたが、早速株価が爆上がりしましたねえ!記事なんか書いてる暇に、朝一で成り行きで株買っておけばよかったんだろうなあ(笑)キヤノンの方、ご馳走してください(笑)

発表内容は非常に好業績でツッコミどころがほぼ無く、私の記事もちょっと消化不良感が残っていました。皆さんもそうでしょ?知らんけど(笑) というわけで、順風満帆に見えるキヤノンの課題を ChatGPTに訊いてみました。

員の方も含めて、大方の皆さんの関心事であると思われる「あの話」も訊いてみました。相手が AIだから、忖度なしに訊けるのはメリットでしょうねえ・・・で、その結果は?

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【質問1】キヤノン株式会社の業績は好調ですが、課題があるとすれば何が挙げられますか?重要なものから5つ挙げてください

【回答1】キヤノン株式会社の業績が好調であることは事実ですが、以下に示すような課題があると考えられます。

  1. デジタルカメラ市場の縮小:スマートフォンの普及に伴い、デジタルカメラ市場は縮小傾向にあります。キヤノンはデジタルカメラメーカーとして市場シェアを持っていますが、市場の縮小により競合が激しくなっているため、新しい市場開拓が求められています。
  2. コピーマシン市場の低迷:コピーマシン市場も、デジタル化の進展により需要が低下しています。キヤノンはコピーマシンメーカーとしても有名ですが、市場規模が縮小しているため、収益の確保が難しくなっています。
  3. 環境負荷の削減:キヤノンは環境負荷の削減に積極的に取り組んでいますが、その取り組みはまだ不十分であるとの指摘があります。特に、製品ライフサイクル全体における環境負荷低減に関しては、改善の余地があると考えられます。
  4. 海外展開の強化:キヤノンは海外展開に積極的に取り組んでいますが、特にアジア地域においては、競合が激しくなっているため、より強力な展開が求められています。
  5. 新技術の開発:キヤノンは多岐にわたる分野で事業を展開していますが、新しい技術や製品の開発にはさらなる投資が必要です。特に、人工知能やロボティクス、次世代の半導体技術など、将来的な成長を見込める分野に注力する必要があります。

・・・ふむふむ、まずは無難な回答をしてきたな(笑)では、続いて・・・

【質問2】キヤノン株式会社の御手洗冨士夫会長兼社長兼CEOは、キヤノン在籍60年になりますが、これについてはどう考えますか?

【回答2】御手洗冨士夫氏がキヤノン在籍60年を迎えたことは、一定の注目を集める出来事であると言えます。彼がキヤノンに貢献してきたことは、会社の業績を見るだけでも明らかであり、その長期的な経営視点や人材育成によって、キヤノンの成長に大きな貢献をしてきたと評価されています。

一方で、現代の経営環境は複雑化し、急速な変化が求められる時代となっています。長期間にわたって一社に在籍していることは、一定のリスクも伴うと言えます。新しいビジネスモデルや技術の変化に追いつくためには、多様な視点や経験を持つ人材が必要です。また、多様な人材が集まることで、企業のイノベーション力やアジリティーが向上するとされています。

キャノン 御手洗冨士夫氏(ソースはこちら

御手洗氏がキヤノン在籍60年を迎えたことは、彼自身の功績を評価すると同時に、企業経営の健全性や長期的な成長のためには、企業内外から多様な人材を取り入れることが求められることを示しているとも言えます。

・・・と ChatGPTは申しております(笑)まあ、優等生っぽくはありますが、誰も傷つけない常識的な回答ですね。じゃ、思い切ってあの話題を振ってみます。私は昨日書いたように、御手洗さんという方に仕える機会が無かったので、その人物像はキヤノンに勤める友人経由の伝聞情報でしか存じていません。(Wikipediaの記述はこちら

ただ、私は基本的に経営者は実績・業績で(足元のだけでなく、次世代に何を仕込んでいるのかという実績も含めて)評価されるべきと考えています。そういう意味では、機関投資家なるものの行動様式を、必ずしも 100%支持するものではありません。そういうスタンスで質問してみました。

【質問3】先日の株主総会において御手洗氏は 50.59%というギリギリの賛成率で取締役として再任されました。業績は素晴らしいのに、この低い賛成率という結果は「機関投資家の方が間違っている」と私は思うのですが、いかがでしょうか?

【回答3】御手洗氏が取締役として再任された際の低い賛成率は、一定の注目を集める出来事であると言えます。このような状況が生じた背景には、株主からの懸念や不信感があった可能性があります。

一般的に、企業経営においては、経営者や取締役が株主の信頼を得て、長期的な成長戦略を推進することが求められます。御手洗氏がキヤノンに多大な貢献をしてきたことは事実ですが、株主からの不信感が生じる原因となった問題点も存在した可能性があります。例えば、企業の社会的責任に関する姿勢や、取締役報酬の透明性、企業統治のあり方などが挙げられます。

一方で、業績が素晴らしいという点については、御手洗氏の長年の経営手腕が実を結んだ結果であると言えます。ただし、企業経営は短期的な成果だけでなく、長期的な持続可能性が重要であるという点を考えると、株主からの懸念を真摯に受け止め、改善に努めることが重要であると言えます。

つまり、低い賛成率は、御手洗氏がキヤノンに多大な貢献をしてきたことと同時に、株主からの懸念があることを示唆しており、企業経営の健全性と長期的な成長を考える上では、株主の声に真摯に耳を傾けることが重要であると言えます。

・・・なあるほどねえ~!でも、こいつ、なかなか尻尾を出さないというか、失言しないな(笑)

【質問4】もし、御手洗氏の取締役再任の賛成率が 50%を割って再任されなかったとしたら、どんな影響があったと推察されますか?

【回答4】もし、御手洗氏の取締役再任の賛成率が50%を割って再任されなかった場合、キヤノンには以下のような影響が考えられます。

  1. 経営方針の変更: 取締役会のメンバーが変わることにより、経営方針の変更が生じる可能性があります。新たな取締役会は、従来の方針を見直し、新たな戦略を策定する必要があります。
  2. 株価の変動: キヤノンの株価に影響を与える可能性があります。御手洗氏は、キヤノンの経営陣に長年在籍しており、多くの投資家から信頼されている存在です。御手洗氏が退任した場合、市場参加者の不安定感が高まる可能性があります。
  3. 取引先や顧客への影響: 取締役会の再編によって、キヤノンの取引先や顧客にも影響が出る可能性があります。御手洗氏は、業界の重鎮としてキヤノンとの取引を行う企業や顧客からも信頼されています。御手洗氏が退任した場合、取引先や顧客にとっても不安定な状況が生じる可能性があります。
  4. 企業イメージの低下: 取締役会の再編が大きく報じられることにより、キヤノンの企業イメージに影響を与える可能性があります。御手洗氏は、キヤノンを代表する存在であり、企業のブランド価値にも大きく貢献しています。御手洗氏が退任した場合、キヤノンの企業イメージにも悪影響を与える可能性があります。

以上のように、御手洗氏の取締役再任が50%を割って再任されなかった場合、キヤノンには様々な影響が出る可能性があります。

・・・もう、いいよ、わかったよ!2択で迫ってやる!

【質問5】結局、御手洗氏が退任することは、キヤノンという企業およびその株主や社員などのステークホルダーにとって「良いことでしょうか?良くないことでしょうか」?

【回答5】御手洗氏の退任がキヤノンとそのステークホルダーにとって良いか悪いかは、状況によって異なります。彼が会社のトップとしての役割を果たしてきた期間によって、その評価は変わる可能性があります。

彼が退任する場合、次期社長やCEOがどのようなビジョンを持ち、どのような戦略を立てるかによって、キヤノンの将来は大きく左右されることになります。また、彼がキヤノンの中核を担う取締役の一人であったため、彼の退任が取締役会の構成に影響を与える可能性があります。

御手洗氏が退任することによって、新しい経営陣が就任し、新しい方向性を示すことで、キヤノンが新たな成長を遂げることも可能性としてあります。一方で、御手洗氏が率いた経営陣の方向性や手法によって成功を収めてきた企業文化が失われる可能性もあるため、退任が悪い影響をもたらすことも考えられます。

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いかがでしょうか?これが ChatGPTの感触です。

まず驚くのは即答能力質問を入力して、約1秒で回答を出力し始めることです。日本語の語法的にも破綻はありません。また、間違ったことは言ってませんね。こちらのアタマがクリアになるように、課題・論点の整理なども上手に提供してくれます。ChatGPTに丸投げするのは「思考放棄」となり、自分がアホになっていくだけですが、これに触発されて自分なりの課題設定やロジックの形成に役立てるなら大いに使えますね。まあ、ちょっと優等生過ぎて「毒が無い」ですけどね・・・ここは小生の出番だな(笑)

2択で迫ると、上手に「両論を併記して」逃げます。こういう経営者とか企画管理職って・・・いますよね(笑)両論をコメントして決断しない人、狡猾に決断を先送りする経営者・・・イライラしますよね(笑)でもね、これは AI(Artificial Intelligence:人口知能)なんです。AIに結論を出してもらうことを求めてはいけない、決断させてはいけないのです。それこそ「思考放棄」というものですし、変に価値観を持ってしまって、偏った結論を出すようになってしまうと暴走に発展しかねません。

「凡庸な経営者が思考放棄して、課題をコンサルに投げ、コンサルに結論を出してもらうような愚」と同じですが、流石 ChatGPTはそこには一定の歯止めがかかっていますね。コンサルの方が、結論めいたものを出して、大金をつぎ込んだ施策をやらせて、結果として赤字を作ったりする分、タチが悪いかも(笑)

結論・決断はあくまで人間サマがする、AIに渡してはならない最後の特権です!これからの時代(明日にもやってくる近未来)には、AIを使って自分の知識範囲の及ばない情報を補完したうえで、自分が決めて行動する・・・そういうスキルが求められるようになるはずです。

・・・ということで、キヤノンの皆さん、先ずは好業績の報酬として大幅賃上げとボーナス増額を勝ち取ったあとで・・・ステークホルダーとして自ら「決めて」ください!

私は・・・エプソンと富士フイルムの株でも買っておくかな(笑)(投資はご自分のリスクでどうぞ!ChatGPTが助けてくれるかも・・・知らんけど(笑))

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