業界各社 2024年度第1四半期決算発表状況:コニカミノルタ

業界各社 2024年度第2四半期決算発表状況をチェックしています。今回はコニカミノルタです。昨日から東証の取引時間が延長され 15:30までとなりましたが、同社の情報開示の WEB掲載は 15:30ぴったりでしたね。まあ、内容が即株価に反映されるのを避けたのでしょう。富士フイルムは午前中に開示すると聞いていますが、まあ、業績のいい会社はそういうものなんでしょうね。

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業界各社 2024年度第1四半期決算発表状況をチェックしています。まだ第1四半期なので開示されている情報は多くなく、進捗率をチェックする程度です。が、同社に関してはやはり他社と比べて「異様」な開示状況がありツッコミどころ満載です。

売上高はまずまずに見えますが、営業利益は微妙な数字ながら赤字です。進捗率の計算ができません。

なにが異様かというと、他社は為替の実態に即して前提を見直し、売上高・営業利益ともに上方修正していますが、同社は期初の為替前提を据え置いて売上高・営業利益とも見通しの修正をしていません。なんで?

このページの開示内容も非常に貧弱ですが、なにより 2023年度の為替実績より更に円高のレートを前提としており、かつそれを見直してもいない・・・なんでですかね?

こんなスライドがあります。なにが言いたいのでしょう?ドルが動いても営業利益には殆ど効かない・・・ということを言いたいのでしょうか?でも売上高には効きますよね?円建てで前年並みの売上高・・・で、円安は対前年で進んでいる=それって事業がシュリンクしていることに他なりませんよね?為替前提を見直さない理由にはなりませんね?見直すとなにか不都合なことでもあるのですか?

また、別の話ですが「2,400人のリストラ」の話に全く触れられていませんね?従業員にとって一番関心のある事象にも関わらず・・・このあたりは粛々と進捗を開示するのが当然ではないでしょうか?全般に情報開示が極めて貧弱に感じます(あくまで個人の感想です(笑))

大幸社長は「株価を上げるのが私の使命だ。それが出来なければ辞任します」とまでおっしゃった。このような開示姿勢で株価は上がると思っておられるのでしょうか?株価は結果に対するご褒美ではなく「この社長ならなにかやってくれる」という期待値の反映です。応援していますので頑張って頂きたいものです。

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