Passionとは?

●インクジェット事業部のミッション

当事業部は「インクジェットで産業革命を起こす! Cause the industrial revolution with inkjet!」をミッションとして掲げ、ここまでやってきました。何のために自分は存在するのか?何のために働くのか?自分の仕事にどんな意味があるのか?それを腑に落とすことが、個人として、集団としてブレることなく、迷うことなく強くあるための前提だと思うからです。

新入社員にもいつも言います。「会社に入って与えられる仕事は、小さな部品の図面描きや、毎日同じような実験の繰り返しや、お客さんのクレームの対応など、凡そ学生の頃に想像していた仕事のイメージとはかけ離れていて、自分はいったい何をしているんだろう・・と、立ち位置を見失うことがあるかも知れません。そんな時には『自分はインクジェットで産業革命を起こすことに加わっているんだ』と唱えてみてください。我に返ることが出来るでしょう。それがミッションを腑に落とすということなのです」と。

●6 Values

さて新たにコニカミノルタに掲げられた理念であるこの 6Valuesは、改めてこのように言葉にしてみると、このミッションを胸に秘め、ここまで事業が歩いてきた道程の指針として実によくフィットしていることに気が付きます。「これは当事業部の理念として最初から存在していた」と言い切ってもいいくらいです。Open & Honest:オープンに誠実にお客様や仲間達に向き合わずして事業の成功は有ったでしょうか?Customer-Centric:お客様を中心に考えずして、今日の事業は有り得たでしょうか?Innovative:その製品や事業の進め方がそうでなくて、新しい事業が起こせたでしょうか?Inclusive & Collaborative:お客様や仲間たちと肩を組んで協力せずして、今日まで来れたでしょうか?Accountable:苦しくてもやり抜いて来たからこそ、今日があるんですよね?これまで、こういう言葉に「見える化」していなかった理念を言葉にしてみると、「なんと、これをやって来たんだね!」と改めて腑に落ちる思いです。

●Passionate とは?

そしてこの6番目の Rassionateという言葉には私は特別な思い入れがあります。日本語で「情熱」と訳されることが多い Passionですが、バッハのマタイ受難曲も Matthäus-Passion(マテウス・パッション)が原題ですし、受動・受け身を意味する passive(パッシブ)とも同じ語源です。何故、情熱が「受け身」や「受難」と繋がるのでしょうか?

やや難しいことを言いますが、東洋に「陽と陰」がある様に、西洋哲学にも二項対立という概念があり、「善vs悪」・「理性・意志vs感覚・感情」・「ロゴスvsパトス」・「能動vs受動」などが対応関係にあり、いずれも前者がポジティブ概念で、後者はネガティブ概念に属します。「理性や意志は自分から能動的に働きかけ他を支配していくというポジティブな側にある」のに対し、「感情は、他からの働きかけによって受動的に湧き上がってくるもので、他から支配されるネガティブな側にある」とされたのです。誤解を恐れず言い切ってしまえば、抑圧され支配され受け身なサイドに湧きがって来る感情が「Passion」なのです。本来はネガティブワードだったのです。

しかし、私はこれを「困難・苦難・受難があるからこそ Passion 情熱が湧き上って来るんだ」と捉えます。

新規事業は困難・苦難・受難の連続です。市場も見えず、技術も未熟で、先行者は強く、我が戦力は貧弱。こんな逆境の下で「俺達のやろうとしていることは世の中に革命をもたらす偉大な仕事なんだ!ミッションを全うするまで、こんなことに負けるもんか!」と沸々と湧き上って来る感情、これが Passionだと思うのです。こうして私の中で、当事業部のミッションと6Valuesが結びついて完結します。

困難・苦難・受難は、新規事業だけに限らず、既存事業にもそれは付き物でしょう。甘い事業などありません。ここで改めて自分の関わる事業や業務と、自分自身のミッションに思いを致し、それを全うする上で降りかかる困難・苦難・受難を克服するぞと、熱い情熱を湧き上らせていこうではありませんか!

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