縞猫商会:デジタル着物の制作事例

前回は縞猫商会の松井さんが今週 3月 6日(水)に「こども食堂」をオープンするという話題をご紹介しましたが、それと並行して本業もちゃんとやってます(笑)今回は昇華転写インクジェットプリントによる着物の制作です。ご本人の了解を得て facebookから写真と記事をご紹介します。

なお、実物は 3月 19日(火)のデジタルテキスタイル研究部会にて松井さんが中国事情について講演される際に「拝観」可能です(笑)

依頼のあった着物完成しました。あまりうまく写真が撮れませんが、なかなかの出来かなと思います。縫製もプロの仕事でいい感じです。
作り方は、1枚の絵をテンプレートに入れて、各要素に分けて、印刷用のテンプレートに貼り付けます。データは昇華転写で印刷して、裁断縫製となります。今回は、裁断縫製は、プロの方にお願いして、ミシン、手縫い併用の国内縫製で仕上げました。
基本は、1枚の絵があれば作れます。ただ、袖や、袖で隠れる部分とかはちょっと変えたほうが面白いですね。今回も、鳥の配置を変えてます。あとは、型紙の形ですが、絵のつながりを重視するか、着物の形を重視するか、考えどころです。
次は男性用にチャレンジするつもりです。

ここで大野が「どこらへんがツボなの?」と突っ込んでみたところ、下記のような補足解説を頂きました。

ツボはと聞かれて。これから発表資料を作る予定なのですが、ご要望にお答えして、簡単に説明します。今回はデータ作成に、AIを使っています。フォトショップの生成塗りつぶしという機能です。

まずは、元の絵。前から見た時にちょっと寂しいのではないかということで、黄色い花を AIで足しました。これが意外に難しく、色んな文章でお願いしましたが、最終的になんてお願いしたか忘れました。プロンプトって難しいですね。

また、1枚の絵を貼り付けているので、左右の各部位の継ぎ目での絵はちゃんと繋がります。ただ、肩山、袖山の部分はうまく繋がりません。う〜ん、ちょっと説明は難しいのですが。前見頃と後ろ見頃の繋ぎ目、前と後ろの袖の繋ぎ目です。どちらも絵の一番上のラインで、元々絵の脈絡がない部分です。従来の作り方だとここは布が繋がっているので、絵が切れることは小紋でも絶対にない部分で、ここで絵が切れるとおかしい。

なので、この部分はA Iに、なだらかに繋がるようにお願いしました。図で言うと、左側が、そのまま繋いだやつで、右側が、AIで修正したやつです。今回の絵だと、そんなには目立たなかったとは思いますが、この問題は以前から気になっていたところでした。2年前だったら出来なかったと思うので、技術の進化に感謝です。

う~ん、大野的にはいまだによくワカラン(笑)左右とも同じに見える。そもそも着物のパーツの名前も知らないし、「小紋」とか「訪問着」とか「付け下げ」とかもよくワカってないし(笑)・・・6日(水曜日)にこども食堂に行ったときに AIと一緒に教えてもらおう!

しかし、AIというと ChatGPTが有名ですが、画像生成 AIとして AdobePhotoshopにも実装されてるんですね。そういう時代か!

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