ITMA 2023(8):各社ブース 京セラ(Kyocera)・ブラザー(BROTHER)

【京セラ KYOCERA】

★ 満を持して・・・?京セラがテキスタイルプリンターに参入しました。かなり前から、旧三田工業の流れを組む京セラドキュメントソリューションズのスタッフの方が情報収集をされていたので、スタディはされていたとは承知していましたが、顔料インク搭載機という形で今回のデビューとなったようです。

★ プレスリリース(京セラ)
  FIREARTHコンセプトサイト(京セラドキュメントソリューション)

★ コンセプトサイトに下の比較図があります

★ これは、その通りで「インクジェット(デジタル)捺染」ということで、プリントの部分だけインクジェット化して「版が不要」・「小ロット対応可能」・「リードタイム短縮」などを謳ってみても、その前後の工程がアナログのまま残っていてはデジタルのメリットは十分に活かせないし、前後の工程が排出する大量の廃水は減らない・・・従って顔料なんだ!実際、今回の ITMAは出展機の半数以上が顔料インクを搭載しているではないか!・・・ロジックは筋が通っているように聞こえます。が、果たして、コトはそれほど単純なのでしょうか?

★ 世界で一番インクジェット捺染プリンターに使われている京セラヘッド&プリントプロセスで水の使用量を極少化できる顔料インク・・・道具立ては問題ないように見えます。まあ、世界で一番インクジェット捺染プリンターに使われている京セラが自らプリンターに進出してきた?え、何それ?オレの競合になるの?というヘッド顧客の動揺も織り込み済みなんだろうと思います。エプソンやコニカミノルタも、ヘッドを売りながら捺染プリンターも売ってるわけですからね・・・京セラ程のシェアではないにしても・・・。一点、価格政策には気を使われた方がいいように思います。決して安価だから普及したわけではない・・・ヘッドの顧客からすれば「京セラのプリンターはあのヘッドを『原価』で入手できるんだろう?」という声は起こるでしょうから・・・顧客間の価格差なども同様でしょう。

★ マシンにはマイナーな要改善点は見られますが、これは初めての参入時にはどんなメーカーでも経験することなので大した問題ではないように思います。βテストのスケジュールがどうなっているのかは聞き漏らしましたが、早めに叩いてもらうことをお勧めしたいと思います。また、その際は「息のかかった優しい顧客」ではなくズバズバと指摘してくれる相手がいいでしょう(日本メーカーはここを間違いがち)。また、その βサイトを選定する過程でいろいろなことが見えてくると思われます。

【ブラザー工業 BROTHER】

★ BROTHERのロゴがちゃんと入った画像が他に無かったので、これを使いますが、開発部長の尾関さんの顔出し NGとのご希望で敢えてモザイクをかけさせて頂きました。結果として、たまたま他社ブース視察中のコニカミノルタの稲田事業部長がドヤ顔で目立つ結果になっています(笑)。是非是非、尾関さんも世界に顔と名前を売ってくださいね(笑)尾関さんの開発コンセプトの説明は分かり易かったです!

★ 先日の FESPAで見たばかりの同社初のワイドフォーマット機です。名称が「WF1」・・・ネーミングに悩みませんでしたか?コニカミノルタのシングルパス機(Single Pass)も「SP-1」、オフセット印刷機画質のインクジェット印刷機は「KM-1」(笑)・・・なんか舞台裏が分かる気がします(笑)

★ 4色で 6色に遜色ない色域と表現力とのことで、顧客からも高評価を得ているとのこと。基本的には 自社ヘッドの特徴やカラマネ技術で 4色に拘りたいとのこと。「ブラザーと言えば DTG機!という印象があるが何故、ワイドフォーマット機に参入?」との問いには「LATEXインキ技術を確立していたので、それを武器に、壁紙などの新分野に事業拡大したい」とのこと・・・なるほど!

★ こちらの DTG機にはオレンジとグリーンを追加した 6色として表現力を向上させたとのこと。

★ ↑↑ DTF機も出展していますね!ミマキからも発表されていましたが、既に数年前に中国で流行り始めた DTFは、日本メーカーの参入で新たな局面を迎えるのでしょうか? ↓↓ 生産管理ソフトにも注力しているそうです。

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