LIGNA:木材・建材に関する大規模展示会(1)

ハノーバーメッセ会場で開催された木材・木工・建材に関する大規模展示会「LIGNA」を視てきましたので、様子をアップします。そもそも LIGNAってなんだ?これまで、少なくとも日本の印刷・デジタルプリント関係者の間ではあまり知られていなかったように思います。そこで、最初に「こんな感じ」という動画や写真を並べますのでイメージを掴んでください。日本ではこれに相当する展示会はあるのでしょうか?

いかがでしょうか?全貌をお伝え出来たかどうかは分かりませんが、森林の伐採から材木としての製材、その加工に至るまでの一連のプロセス、マテハンや木工機械の工具・・・最近では当然ながら森林伐採のあとの植林や、自然破壊をしない技術なども包含されるようになっています。

私の記事の読者には事務機器ビジネスの関係者の方も多いので「お!ハノーバーメッセ会場!懐かしい!」と思われる方も多いかと思います。私もインクジェットに関わるまでは事務機器部門に在籍し、ドイツ駐在も経験したので久々のハノーバーは懐かしかったです。最近はメッセ・デユッセルドルフが多かったのでその感覚を忘れていましたが、いやあ巨大です!戦後、ライプツィッヒ・メッセが東独に属してしまったのに対抗して、西独政府が肝いりで立ち上げた・・・と言われていますが、とにかく広いです!東京ビッグサイトが「ビッグ」と称しているのが気恥ずかしくなるくらいです(笑)

さて、木材産業にインクジェットが関わる局面は大きく分けて2つあります。ひとつは「マーキング」、そしてもう一つは「プリント技術で木材っぽい建材を作る」といものです。

マーキングは分かり易いですね!どんな場合にも必要なので非接触プリントのインクジェットが活躍できる局面が多いことは容易に想像できます。まあ、これは木材関連産業に限ったことではないですね。

もう一方の「プリント技術で木材っぽい建材を作る」の方がインクジェットの応用で本命ですが、ここでも2つの大きな別れ道があります。ひとつはボードにダイレクトにプリントするもの。もうひとつはラミネートと言って「紙に木目模様をプリントしたものを、チップボードと表面保護層に間にサンドイッチにする(ラミネート)というもので、現状の殆どのプリント建材はグラビア印刷された紙を後者の方法でラミネートして生産されています。

長くなるので一旦切りますが、予告をしておきますと・・・今回の出展の中で一番興味深かったのはサカタインクスの「DEEPBLUE」と名付けられた技術です。下の芳澤事業部長のドヤ顔からもその自信のほどが伺えるでしょう(笑)

次回に続きます(本日は長距離移動日で、明日からFESPAが始まるため、いつ次回をアップできるか不透明ですが・・・ご了解ください)

LIGNA:木材・建材に関する大規模展示会(2)に続きます

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