- 2025-5-30
- Nessan Cleary 記事紹介
2025年5月29日
京セラは、同クラスで最も小型かつ高効率な製品の一つと主張する、空冷式 UV LED光源「G7Aシリーズ」を発表しました。
これらの LEDランプは、インク、樹脂の硬化、接着などの用途向けに設計されています。京セラは、これらの用途において空冷式 LEDランプとして最高レベルの照度を実現したと主張しています。これらのランプは、京セラのセラミック技術というコアコンピテンシーを基盤に、独自の熱放散機能を備えたセラミック基板を採用しています。さらに、熱効率を向上させながら、0mmの照度距離で 20W/cm²の照度を保持するためのヒートシンクも搭載しています。
G7Aシリーズは、京セラの既存の G5シリーズよりも小型化されています。重量は1kgで、寸法は 120 × 151mm、深さは 52mmです。これは G5Hユニットの 140mmの深さよりも浅くなっています。これにより、特に色間印刷において色印刷バーを近づけて配置する必要がある場合、生産システムへの組み込みが大幅に容易になります。 これにより、OEMは今後、サイズと性能のトレードオフを迫られることがなくなります。
G7Aシリーズは現在 3モデルで構成されています。ベースモデルは 365nmで動作し、50mpmで 300mJ/cm2の照射量を提供します。他の 2つのモデルは 385nmと 395nmの波長を持ち、どちらも 50mpmで 400mJ/cm²の出力を提供します。京セラは、これにより、従来は水冷式 UV LED光源(より複雑で高価、エネルギー消費量が多く、スペースを要する)が必要だった高速硬化を実現できると主張しています。
各ユニットの照射深度は 30mm、作業幅は 120mmですが、複数のユニットを並べて使用することで、総照射幅を 2.4mに拡張可能です。LEDの照射幅は 30mm単位で微調整可能であり、印刷幅全体で硬化レベルを調整し、多様な用途に対応できます。
すべてのユニットには外部接続用のシリアル通信バスが搭載されており、LED温度、LED電流、ファン動作時間、累積 LED点灯時間などの各種メトリクスを記録可能です。これにより、照明やシステムの異常を検出したり、フィルター交換の通知やユニットの寿命接近を通知する機能が利用できます。
G7Aシリーズは 2025年 6月に発売予定です。現在の製品ラインナップの詳細は、global.kyocera.comでご確認いただけます。新製品が発売されると、当該ページが更新されます。