- 2026-6-5
- トピックス
欧州放浪中だったので 2026年 3月期の決算分析を ChatGPTに丸投げするという手抜きをしてしまいましたが、よくよく読み返すとちょっと疑問が出てきましたので補足しておきます。
図のように同社は事業の組み換えを行っていますが、ポイントは「N&C事業の切り離し」と「武藤工業の取り込み」です。この図によれば 2026年 3月期(FY25)には既に N&Cは含まれていないので、2026年 3月期(FY25)とその後の 2027年 3月期(FY26)では「武藤工業分のみが純増」となると思われます。
ん?単純に言い切れば武藤工業分が純増になっていても不思議ではないところ、「売上高はほかの部門で 1,116(百万円)減るんだよ、一方で営業利益は 6,289(百万円)増やすよ」と言っていることになります。なんか違和感ありますね?もう一段掘り下げてみましょう。
この段階ではまだよく分かりませんが、一番大きい事業セグメントの P&Sが 5.2%(297億円)もシュリンクしていることが分かります。
これは武藤工業分を単純に I&P事業に加えて機械的に従来事業分を引き算で出してみたものです。
★ 先に書いたように主力の P&S事業は売上高は 5.2%(297億円!)シュリンクするものの営業利益は 8.5%(49億円)伸ばすよと言っています。
★ また I&P事業は武藤工業をそのまま取り込んで、更に従来からの事業で売上高を伸ばし、利益も伸ばして営業赤字を脱するといっています。
★ 更にマシナリーは売上高も 21.7%(180億円)伸ばし、営業利益も 64%(43億円)伸ばして営業利益率も 10.9%にするよと言っています。
P&S事業の独り負けみたいな構図です・・・
ざっと見た感じでは「経費削減で利益を回復するよ」と言っています。遠目で見ると P&Sが売上高のシュリンクということで苦しそうに見え、売上高の依存率も 60%を割り込みましたが、営業利益の依存率はほとんど変わっていません。産業用途に舵を切っていこうとする中でちょっともがいている感じがしまします。
しかし・・・それよりもっと気になることがあります!
写真はそれぞれクリックすると拡大します。
上左は FESPAの武藤工業のブースですが「a group company of brother」と高らかに謳っています。一方で上右 Interpackでの DOMINOブースには相変わらずブラザー工業のブの字も見当たりません。まあ、これはいつものことですが・・・
武藤工業の斜め前にはブラザー工業のブースがあります(写真:右)
ここで不思議だったのは武藤工業のブースにもブラザー工業のブースにも事業責任者や経営幹部の姿が無いことです。
え?なんで?世界最大のワイドフォーマット機の展示会である FESPAになぜ事業責任者が来ていないの?(いや来ていたのかも知れませんが、少なくとも4日間居て一度も見かけませんでした。また私はプレスルームに出入りしていましたが、プレスコンファレンス(記者会見)をやった風もありません。え~、なんで~?
ブラザーが武藤工業に対する TOBを開始したのは 2月 5日であり完了したのは 3月 23日なので少なくとも 2月 5日以前には武藤工業を買収して何をやるのか、シナジーは何なのか、誰が事業責任者になるのか・・・など十分吟味してシナリオを描いていたはずです。
それをしっかりと発表するだけのことではないすか?有力なジャーナリストのインタビューに答え、武藤買収の狙いや戦略を世界に発信する最大のチャンスではないですか?
ミマキもローランドも池田社長・田部社長自らが先頭に立ち、またそれぞれ羽場取締役・繁野谷取締役などの事業責任者クラスも来ていて全力でブースを盛り上げ、顧客と会い、グループ従業員の士気を鼓舞しているのです。それと比べてあまりに差が目立ち、違和感が残るブラザーの姿勢でした。
ローランドの買収を逃した際に、悔しさのにじむ声明を出したブラザーなので満を持して武藤工業を買収した以上は、その基本的な戦略やマネジメントの体制などをしっかりと公表するものと期待していたのですが・・・大きな謎が残ります!
ひょっとしたら・・・DOMINOの時もそうでしたが、ブラザーにはこういう時に矢面に立ち、事業を引っ張る度量と力のある人材が居ない・・・?当たっていなければ幸いですですが、他社でも既視感がありますからねえ・・・































































