株主総会に初めて出てみた(1)

6月20日、株主総会というものに初めて株主として出席してみました。何年か前までは役員として壇上の一角に座って株主席を見下ろす側におりましたが、考えてみれば株主席に座るのは初めての経験でした。今回は保有している株がこんなことになっているので、流石に「会社はどういう説明をするんだろう?」と関心を持った次第です。例年のように黙ってスルーするには、その程度が一線を越えていたからです。

株主席に座ってみると、当然ながら役員席とは違った景色が見え、違った空気が支配しており・・・それはそれで貴重な体験となりました。

まず会場の受付や案内は総務・法務・経理などのスタッフが対応してしましたが、非常に親切・丁寧で文句のつけようはないという印象です(・・・別に文句をつけようと思って行ったワケではないですが(笑))。私が入社して間もなく、リハーサルに駆り出されたことはありますが、当時は総会屋(死語)なんていうコワモテの人達が来場する可能性もあったので、会社の柔道部のいかつい体格の先輩達が見張っていた記憶がありますが・・・そんなモノモノしい雰囲気もありません。

また、超久しぶりに先輩OB達とも出会い「よう、久しぶり!」と旧交を温めます。「大野です、わかります?古希になっちゃいましたよ」「まだ若造だな、オレは去年、後期高齢者の仲間入りしちゃったぜ」「俺は今年85歳・・・これ末期高齢者っていうのか?」(笑)今も昔も、この方々にはかないません。お元気ですなあ(笑)他にも知り合いと思しき顔を見つけましたが、なにぶん超久しぶりでお互い顔も老けたので本人かどうか自信が持ていない・・・てな感じです。

上の画像はネットから拝借したイメージですが、実際にはまだコロナ対策が徹底されており席の間隔はもっと余裕がありました。また、役員席の向かって左側は4人x2列=8人の執行役、右側は2列ですが7人の取締役(+1人はオンライン参加)、中央の演壇の後ろには顧問弁護士や経理など数名のスタッフ席があります。どちらかというと下の日産自動車の総会のイメージに近いですね。午前10時の定刻少し前にスタッフや役員の入場が始まります。

【私が役員席に座っていた頃:2011~14年あたり】

その頃は、総会屋などいうのは既に死語になっていましたが「面倒くさい特殊株主」というのがいました。諸般の事情で解雇された元従業員が逆恨みをして、総会のスムースな運営を邪魔しに来る・・・というアレで、総務・法務スタッフは結構その対策に手間と時間を取られていました。が、それも後半は来なくなりました。流石に飽きたのでしょう(笑)

会社としてみれば、サクラ株主を大勢並べて「異議なし!」シャンシャンと短時間で終了・・・というのが理想的?まあ「説明責任」などという言葉が流行り始めた頃で、流石に「質問には丁寧に説明する」というスタンスにはなっていました。が、正直申して前述の特殊株主ではなくても、かなり粘着質なネチネチ質問をする人というのはいるもので、それをどうやって逆撫でせず議事進行するか・・・というテクニックは顧問弁護士あたりが指導していました。「総会の唯一・最大の目的は『議案を通す』ことにあります。従ってそれに関係ない質問はタイミングを見て『貴重なご意見として承りました』と流せばよいのです」。

また、そういう「輩」がネチネチと質問を続けないように「質問は2問までとします。質問が終わりましたら席にお戻りください」・・・そうだよね、こんなんにダラダラ付き合っていられないよな(笑)

でも偶にはマトモな質問も当然あります。記憶にあるのは臨時株主総会にて「10年前に分社した時には『(権限を委譲して)意思決定を迅速に行うため』と説明されました。今、それを再び統合する理由も『意思決定を迅速に行うため』との説明がありました。どういうことでしょうか?」・・・おお、いい質問だなあ、もっと突っ込んでくれ(笑)

他にも、社内で役員を務めていても何やら腑に落ちない他部門の出来事、マクロな経理的な数字を鋭く突っ込む株主もいました。私は、常日頃からそもそも議論を避けたがる日本企業や日本人の体質はいかがなもんか?と思っています。真っ当な質問には真っ当に答え、更なる関連質問にもちゃんと答えて議論を深めればいいと思っています。それを「質問は2問限り」、会社が事前に用意した答えを読み上げて「以上、ご説明申し上げました」と締めれば、最早追加質問も発言も許されない・・・いかがなもんかと思っていました。

でもまあ、現役役員の頃は「くだらん質問多いよなあ、ど~でもいいじゃん!早く切り上げてビール呑みに行きたいなあ」という感じであったことも正直に申しておきます。ただ、今考えてみると「くだらん質問」の多くは、鋭い質問を避けるために、会社が事前にアポイントしたサクラ株主による時間つぶし質問だったように思われます。その証拠に、そういう質問者は、社長が回答を始めると、回答が終わってもいないのに直ぐにウンウンと頷き始めるのです(笑)まあ、サクラカラーだったからなあ(笑)

さて、今回、株主側に座った私からは何が見えたのでしょうか?次回に続きます。

関連記事

ページ上部へ戻る