誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(51):★★★グライツ Greiz -2-

★★★グライツ Greiz -1- からの続きです

まず Greizの位置を確認しておきましょう。

前回ご紹介した、同じルーツの弟系ロイス家の居城があったゲーラから南に約 30km、鉄道は白エルスター川に沿って走り、40分足らずです。1時間に一本、両運転台のディーゼル車が単行で走るだけなので、鉄道での往来はさほど密ではないようです。

もう少し広域の地図は下にあります。クリックすると拡大しますが、非知名度の★がゼロクラスのライプツィッヒまで直線距離で約 60km、ドレスデンまで約 100km、ベルリンよりむしろプラハに近い位置にあります。地図では読み取れませんが、ザクセン州との州境は東に約 5kmのところにあります。

動画はグライツからゲーラへの帰りに撮影したもので進行方向が逆になっています。まあ、ゲーラからずっとこんな風景が続き、途中にあるいくつかの停車駅の周囲も、村というより集落程度の家屋しか見当たらず「ホンマにこの先に、かつての侯国の都だった町があるんかいな?」とやや不安になります。

グライツに到着。まあ、お城らしいものが見えるので、その下あたりにはそれなりの「城下町」っぽいのがあるのでしょう。

ちょっとニッチな鉄ネタですが・・・第二次大戦後、1949年にドイツは東西に分割されますが、その際に戦前の Deutsche Reichsbahn(DR:ドイツ帝国鉄道)はその名前を東独が引き継ぎ、西独は Deutsche Bundesbahn(DB:ドイツ連邦鉄道)が創設され、それぞれ独自の歴史を刻むことになります。東西ドイツ統一後に旧東独地域を鉄道旅行すると、統一後30年以上経った今でも旧東独の名残を感じます。

そんな一つがこれ、旧東独の駅舎の「BAHNHOF」という文字!独特の太文字ゴシック体で、私は勝手に「DRゴシック(Deutsche Reichsbahn ゴシック(笑))と呼んでいます。旧東独の町もかなりリノベーションが進みましたが、何故か駅舎は荒れた状態で放置されたものが多く、BAHNHOFという看板文字も手入れされずに放置されているところが多いようです。でも、なぜかこのフォント(書体)に萌えるんですよねえ(笑)

(下の駅舎は左から、ゴータ、アンガーミュンデ、ミュールハウゼン:クリックして拡大下さい)

★★★グライツ Greiz -3- に続きます

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