誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(25):★★ノルトハウゼン Nordhausen -9-

★★ノルトハウゼン Nordhausen -8-からの続きです

Riemannstraßeを進み Alexander-Puschkin-Straßeを右に折れ暫く歩くと Kunsthaus Meyenburgという特徴的なクリーム色の邸宅が見えます。

「Kunsthaus Meyenburgは、テューリンゲン地方北部の町、ノルトハウゼンにある美術館・展示館です。2002年にノルトハウゼンの旧「マイエンブルク博物館」を大規模に修復し、アートハウスに改装したのが始まりです。現在、14世紀から 19世紀までの歴史的な家具が置かれた部屋では、国内外の有名なアーティストの展覧会が定期的に開催されており、Ilsetraut-Glock-Grabe-Stiftung(財団)の拠点となっているほか、市のアートコレクションも展示されています。」(独語 Wikipedia)

↓↓ 旧東独の町なので一瞬カール・マルクス像かなと思いましたが、これがこの場所の名前にもなっている Michael Meyenburg(1491-1555)という人物です。

↑↑ 建物自体の名前は「ヴィラ・ベッカー Villa Becker(ベッカー家の別荘)」と呼ばれますが、この画像を借用した Stadtansicht Nordhausenというサイトには下記の解説があります。

「ノルトハウゼンの古い絵葉書には、ヴィラ・ベッカーの写真が多く掲載されています。ヴィラ・ベッカーは、Osterstraße(現在のAlexander-Puschkin-Straße)に 1907/08年に建てられたアールヌーボーのヴィラで、その建築様式が輝きを放ち、美しい公園に囲まれています。塔からは、街とその周辺、キュフホイザー(Kyffhäuser)までを見渡すことができ、代表的な切妻と庭側のテラスが、この建物に特別な魅力を与えています。この別荘は 1926年 10月に市に買収され、1927年 5月のノルトハウゼン市の 1000周年を機に、当時の家具を展示する市立博物館として整備されました。

1934年、「旧博物館」はフリードリヒ・ヴィルヘルム・プラッツから「リンデンホフ」に移転し、1938年までは地方歴史博物館としても知られていました。リンデンホーフ博物館のオープニング・セレブレーションの際に、「新博物館」は宗教改革者で元ノルトハウゼン市長のミヒャエル・メイエンブルクにちなんで「メイエンブルク博物館」と正式に命名されました。

1945年 4月のノルトハウゼン空襲の際、博物館の建物は大きな被害を受けました。アメリカ軍が町を占領した後、ノルトハウゼンは 1週間にわたって略奪にさらされました。この略奪の際に、博物館のコレクションは壊滅的な打撃を受けました。いくつかの展示物と同時に、対応する在庫リストも失われており、知識のある地元の人々が犯人であることを示唆しています。また、ノルトハウゼンのコインコレクションの大部分、特に 16世紀から 17世紀にかけてのこの町で鋳造されたコインも失われました。ノルトハウゼン市長の歴史的な鎖もそうでしたが、2014年にノルトハウゼン市がアメリカから買い戻し、現在はフローブルグ博物館に展示されています。

残っていた収蔵品を再編成するための苦心の末、学校の団体訪問などで徐々に部分的に開館し、1950年 5月に「マイヤーブルク博物館」が式典をもって再開されました。現在は、Kunsthaus Meyenburgという名前になっています。壮大な公園と Kunsthausでの展示が、あなたをゆったりとした時間に誘います。」


↓↓ 様々なアート系の展示やイベントが行われています。私が行った日は残念ながら休館日でした。

↓↓ さて、Stolbelger Strasseを走る路面電車に乗って駅に向かいます。

↓↓ 途中で劇場が見えます

↓↓ 正面に駅が見えてきますが、乗るのは DBではありません。ここに来た目的のひとつがこの突き当りを右に曲がったところにあるのです!こうご期待(笑)

★★ノルトハウゼン Nordhausen -10- に続きます

関連記事

ページ上部へ戻る