誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(9):★★ヴィッテンベルク Lutherstadt Wittenberg -その1-

引き続きザクセン・アンハルトを探訪しますが、今回は「ヴィッテンベルク」です。ここもドイツ語では Lutherstadt(ルターゆかりの町)という公式の称号を与えられているように、宗教改革で有名なマルティン・ルターが、神学部の大学教授として教鞭をとった地として知られており、一般的には、ルターがカトリックの贖宥状(免罪符)販売を批判した文書(95ヶ条の論題)を城教会の門扉に貼りだしたのが宗教改革の発端になったとされています。

ルターを巡るドイツの歴史に詳しい方にはお馴染みの地名と思われますが、一般にはそれほど、例えば旧東独で言えばワイマールやドレスデンほどには知られているようには思いません。という訳で「非知名度ランク」は★★としておきます。

1517年にルターが95か条の論題を城教会の門に貼りだしたことで宗教改革が始まった、とされている。
Ferdinand Pauwels – flickr, パブリック・ドメイン, リンクによる

2017年は、ルターがこの Wittenbergの Schlosskircheの扉に 95ヶ条の論題を打ち付けたとされる 1517年から 500周年ということでかなりの人が記念行事に訪れたんだろうし、町もそれに合わせて綺麗にリノベーションされたものと想像されます。私が訪問したのは 2018年 3月で、観光客もあまり居ない静かな町という印象でした。もう少し踏み込んで言えば、綺麗なんだけど「生活感に乏しい」感じです(あくまで個人の感想です(笑))。

Wiki(独語版)
Wiki(日本語版)
公式サイト(ツーリスト・インフォメーション)

Wappen Lage Data

まずはホテル「Alte Canzlei」にチェックインして、町を歩きます。マルクト広場に行くと、どこかで見たことがある形の Stadtkircheが見え、広場にはルターと、その盟友メランヒトンの像があります。ここもいい感じにリノベーションされているのですが、ところどころ廃墟化した建物があります。醸造所など、なんとか救えなかったのでしょうか・・・

ルターの関連グッズがいろいろ売られています。結構笑えるものがあります(笑)

★★ヴィッテンベルク(2)に続きます

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