ZOOM:ウェビナー 公開テスト(2020.03.31)報告 (2)

ZOOM:ウェビナー 公開テスト(2020.03.31)報告 (1)からの続きです。

前回は、こちら主催者側からは見え難い「参加者からどう見えていたのか?」という視点でしたが(まあ、主催者としてはその情報が重要なので)、後半はこちら側の舞台裏をご紹介し、また「どういうことが可能か?」と感じたかを書こうと思います。引き続き皆様からのご提案も歓迎いたします。

なお、実験に参加が叶わなかった皆さま、ご安心を!ZOOMのレコーディング機能でこのリンクからビデオを見ることができます。開始前のドタバタから録画されていますが、それはそれで面白いかも(笑)舞台裏も含めてフルオープンな実験ですから(笑)

【ウェビナー設定画面】

左の「ウェビナー」のタブから企画したいウェビナーのタイトル・概要・日時・自由参加か登録参加か?・パスワード要求するか?などを決めて書き込んだり設定したりします。今回の実験は先着順(MAX100名)で、主催者承認ではなく登録すれば自動承認という一番オープンな形にしました。例えば有償ウェビナーの場合は手動にして入金確認できた人のみ承認するとか、特定の企業の社内向けに講演する場合には対象企業のみに招待メールを送り非公開とするなど、様々なパターンが可能です

 

設定が終わるとこういう感じでリストに表示され、カレンダーへのリンクボタンを押すとカレンダーアプリに予定が表示されます。カレンダーアプリと連携しておくと ZOOMの画面を開かなくても、カレンダーアプリからウェビナーの登録も可能なようです

ウェビナーはまあ概ね想定通り進みます

バーチャル背景機能でハワイの海岸からの実況の気分です(笑)

【ZOOMはウェビナーが終わったあとのフォローが凄いんです】

まずウェビナーをクラウドに録画・録音できます。基本ライセンスに 1GBのクラウドストレージが含まれています。今回やってみたところ、約 1時間のウェビナーで 800MBくらい消費しました。クラウドの容量を有償でアップグレード可能で、次にステップは 100GBで $40.-/月(年間約 5万円)です。これは 1時間のウェビナーを 100回分・・・ん~ん、もうちょっと安いのは無いのか(笑)当面は、毎回こまめに自分の HDDにダウンロードして、無償クラウドスペースを常に空けておくようにするのがいいのかな・・・と思っています。動画の他に音声ファイルのみも同時に作成されています。もう一つ、チャットの履歴もここに作成されていました。

動画の処理が完了すると、こういうメールが来ます。主催者向けのと参加者向けのリンクがあり、後者をシェアすることによって、出席者は細かいところの確認、欠席者は「見逃し配信」、また定員オーバーで参加できなかった人にも視聴してもらうことが可能です。

更に、ZOOMのウェビナーやミーティングは、YouTubeや Facebookにライブ配信することが可能です。100名の定員をオーバーしても、こちらで同時進行で視聴が可能になっています。これと録画機能があればかなり強力だと思いますね。これは次回トライしようと思います。

ウェビナーが終了後に様々な角度からのレポートが提供されます。登録(誰が登録したのか)・参加者(実際に誰が参加したか)・パフォーマンス(質問数・出席率など)・Q&A(質問内容ログ)・アンケートなどのレポートが作成され、ウェビナーの評価や反省ができます

参加者レポートは、個別の参加者の情報が細かく記載されています。気になるのは「注意力スコア」・・・居眠りしていないかどうかをPCのカメラかなんかでウォッチしてるんでしょうか?(笑)

参加者やパネリストとのコミュニケーションもきめ細かく設定できます。参加確認や招待、フォローアップや不参加者への連絡など・・・痒いところに手が届くきめ細かさ!

以上、まだまだ発掘できていない機能が一杯あるんだとは思いますが、「習うより慣れろ!」というわけで、一度ぶっつけでウェビナーを主催するという暴挙にでると、そこからいろんな発見がありました。これからまた皆さまと一緒に何度か実験を重ねつつ、使いこなしのレベルを上げて、ツボをご紹介していきたいと思います。また、皆さまの方でも使いこなしのツボをご存知でしたらご紹介・シェア頂ければ有難いです。

【さて・・・OIJCとして、どういうサービスを提供していこうか?】

もう、いろいろ思いついて、アタマのなかで妄想が渦巻いています(笑)例えば・・・

1.海外の講演者:実験レベルですが、今回は日本時間 11:00~としましたが、次回の別の実験では欧州と結んで、英語のプレゼンを企画しようと思います。夏時間に入り英国と8時間、大陸は7時間時差なので、夕方 17:00(JST)から始めるとお互い丁度いいかも。誰にやってもらうかによって、日本サイドで誰に聴いてもらうかをデザインしたいと思います。英語のプレゼンって、質問もしにくいし、そもそも分かりにくいし・・・でも、そこはパネリストに誰か英語の堪能なメンバーを参加してもらって日本語でも質問できるようにするとか・・・工夫できると思います。いよいよガラパゴスジャパンをダイレクトに海外と繋ぐことができるのではないか?そんな気がしているのです。もちろん、逆の時間帯で米国と結ぶ、似たような時間帯で中国やアジアと結ぶ・・・更には、工夫して(まあどこかには我慢してもらって)日・亜・欧・米を結ぶみたいなこともあるかも・・・

2.企業ごとにクローズドなセッション:特定のメーカーのユーザーと、メーカーの開発・企画・営業・生産などの各分野を結んで、ユーザーの声をダイレクトにメーカーに伝えるセッション

3.メーカーサイドの新製品・新事業の発表:大企業は広報がしっかりしているので、発信の方法やルートも確立されている・・・と思い込んでいるフシがあります。が、実際自分もそこそこに大企業に勤務して、更にそこから離れてニュートラルな立場でそういう広報を眺めてみると、結構的を外しているよなあということに気づくことがあります。

また小さな企業やスタートアップでは、そもそも広報のルートやスタイルが確立されていないケースもあります。そのあたりは独自の手法でお手伝いが可能な気がしています。具体的には、先般の JIBC2020や WTINの JDTC2019の内容を LinkedInに投げるだけで、インクジェット業界から一両日で 7,000以上も Viewがあり、また英国人ジャーナリスト Nessanとも繋がっており、そういうチャネルをオファー可能です。

4.新製品の紹介も、ありがちなパターンとして「よくできた CG動画を流し、スマートなナレーションが流れ、カタカナ多めのプレスリリースを提供する」・・・これでは実は言いたいことは伝わっていません。ここもなにか別のパターンを提供できると思います。具体的には、今回の実験でやったような形式。プレゼンをしてもらって、そこに適宜ツッコミをいれてインタビュー形式にする・・・とか・・・ひと通りプレゼンをしてもらった後でそれをネタにパネルディスカッションをするとか・・・そうすることで、単なる一方通行のプレゼンより、余程参加者に「楽しんでもらえて」かつ「理解が深まる」と思います。

私は基本は「リアルミーティング重視派」ですが、それが難しい現状を踏まえると ZOOMなどのツールの最大の強み「パネリストや聴衆が(一堂に会することなく)遠隔で参加できる」ということです。これを最大限に活かして、これまでにないインパクトのある情報伝達が可能にできる気がします。

ちょっと抽象的で恐縮ですが、段階を追って具体的にオファーしていくつもりです。皆さんからの「こういうことは可能なの?」という打診・ご提案も歓迎いたします。

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