OIJC:Japan Inkjet Business Conference 2020:価格設定の考え方などに関する補足

今回の「ジャパン・インクジェット・ビジネス・コンファレンス2020」の立ち上げに際し「ヨーロッパでは IMIや TheIJCのようなコンファレンスが・・・」と書いたのですが、考えてみればその IMIや TheIJCに日本人がなかなか出かけない現状があって・・・ということは「IMIや TheIJCのような」と表現しても、どういうものか分かって頂けないのではないか?ということに気が付きました。

これに関しては下記のリンクの記事をご参照ください。
世界のインクジェット関連コンファレンス事情(1)
世界のインクジェット関連コンファレンス事情(2)

こういうイベントで重要なことは、講演や展示もさることながら、ネットワーキングです。世界の産業用インクジェット業界のキーマン達が一堂に会し、繋がったり旧交を温めたりするなかで、コミュニティが出来上がっているのです。基本的に主催者がネットワーキング・レセプションを催します。それが無いコンファレンスは価値が無いといっても差し支えありません。
InPrint (Milan):産業用インクジェットに特化した展示会

次に重要なことは価格設定です。日本のコンファレンスや学会の参加費は数千円というのがなんだか一般的なようです。ビッグサイトで催される展示会に付属して開催されるコンファレンスは無料が殆どで、これが日本のコンファレンスの価値に対する誤解を生んでいると考えています。

日本では、例えば学会は実質的にボランティア的な事務局によって運営されており、企業会員や個人会員の比較的安い会費によって最低限の経費がカバーされているという構図です。展示会は出展者から出展費用を徴収し、コンファレンスは客寄せ的な意味合いもあってか、無料であることが殆どです。

これに対し、欧米のコンファレンスはビジネスです。「価値を提供して、満足してしてもらい、それに対する妥当な対価を得る」・・・それが当たり前の感覚です。ボランティアではないので、無償や安価な参加費に慣れてしまった日本人の感覚からは「高い」と感じるかもしれません。

一方、価格というのはフィルターの役割もあり、無償だとあまり関係の無い暇つぶし的な聴衆も入る可能性が高く、価格が高いと社内でそれなりにちゃんと認められた人材が選ばれて参加するという傾向もあります。コンファレンスのレベルやステイタスを高く維持するには、価値に見合った価格設定をする必要があると思う所以です。主催側も、高い(妥当な)価格設定をしても満足してもらえるように努力する・・・それが商業コンファレンスのコンセプトでしょう。

The IJCは €695.-≒84,000円です(2日間:ネットワーキングレセプション付き)

KeyPont Intelligenceの国内でのコンファレンスは税込定価で約11万円(1日)です

このあたりを参考に、更に講演者の充実度、同時通訳付きなどを勘案して:
■通常価格:70,000円(消費税込み)
■12月中の早割:59,500円(15%Off:消費税込み)
■11月中の早割:49,000円(30%Off:消費税込み:11月中に入金の場合に限定)
と設定する次第です。

ヨーロッパまで飛行機代をかけて行って時差ボケの中、同時通訳無しのコンファレンスよりコストパフォーマンスはかなり高いと思います

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