- 2019-9-1
- トピックス
XEROXの担当者から LinkedIn経由でコンタクトがあり「ヘッドを OEM展開するんだけどミーティング希望!」とのこと。多分、ブラッセルの Labelexpoで会うことになると思います。でも XEROXってヘッドの外販やってたっけ?私のアンテナには引っ掛かった記憶がないので、その前に情報収集をしてみました。こういう時、私も LinkedInで繋がっている人で、こういう情報を知ってそうな人に問い合わせます。今回も国内外の「ヘッドメーカー(コンペティター)」「駆動ボードメーカー」や Nessanなど、10人に問い合わせてみました。
反応は様々でしたが、最も的を得ていたと思われる Nessanからの回答を引用しておきます。
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Xeroxはしばらくの間、これらのヘッドをOEMベースで静かに販売してきたと思います。Xeroxの Baltoroについて今年初めに書いた記事からの抜粋は次のとおりです。
I think that Xerox has been quietly selling these heads on an OEM basis for a while now. Here’s an extract from a story I wrote earlier this year on the Baltoro:
ゼロックスは、解像度 1200 x 1200 dpiの独自の Wシリーズドロップオンデマンドピエゾインクジェットプリントヘッドを(Baltoroに)使用しています。 これまでのところ、これらのヘッドのほとんどはOEMに個別のヘッドまたはプリントバーとして供給されてきたため、Xeroxがこれらのヘッドを独自のプロダクションプリンタに搭載したのは(Baltoroが)初めてです。
“Xerox has used its own W-series drop on demand piezo inkjet printheads with 1200 x 1200 dpi resolution. So far these heads have mostly been supplied to OEMs, either as individual heads or as printbars so the Baltoro is first time that Xerox has put these heads in one of its own production printers.”
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なお記事全文はここをご参照ください。
要は「京セラヘッド(600dpi)を搭載していたのが Brenvaで、そのヘッドを独自開発の Wシリーズヘッド(1200dpi)に置き換えたのが Baltoro」ということになります。更に、Baltoroに採用する前に、密かに(静かに?)外販をしていたということのようです。
京セラヘッドを置き換えるためにヘッドを開発してしまうのもなかなか凄いことのように思えますが、それならば旧 IMPIKAの連帳機のヘッドは置き換えたのか?Baltoroに採用する前に何故外販から入ったのか?静かに外販していたのが、今になってサイトをリニューアルして賑やかになったのはなぜか?まだまだ突っ込むところはありそうです。
このサイトは最近リニューアルされたようですが、以前から XEROXは「静かに」ヘッドの外販をやっており、DRUPA2016で CANONが展示していた 3Dプリンタヘッドは XEROXのヘッドだったり、XAARとのコラボで 600dpiの水系対応ヘッドを出したりと、いろいろなトライアルをやっています。
しかし・・・そんなにオイシいビジネスに見えるんでしょうか・・・実は結構大変なんだけどなあ(笑)