インクジェット(再)勉強特集

「インクジェットの原理原則をちゃんと(再)勉強したい、ちゃんと理解したい」という想いが存在することをひしひしと感じています。昨今では、電子写真の技術屋さんがインクジェット開発に異動するとか、インクジェット部門を吸収したので図らずもそこの上長になってなってしまっとかいうケースがあります。半年くらいは「素人なので」「勉強中なので」で通じますが、半年も経てばもうそんなことは言っていられません。コロナ前に企画した「今更訊けないインクジェット技術シリーズ」は、そんなニーズを反映して大きな反響を頂きました。(コロナ明けに再開予定です)

インクジェット部門生え抜きの技術屋さんでも、ヘッドやインクやプリンタのメカ・制御・ソフト・画像処理などの要素技術があり、意外と自分の守備範囲以外は「今一つ分かっていない不安」があるものです。ここにも「今更訊けない感」が存在します。そもそも「今更訊けない」シリーズは、私が電子写真部門の事務屋からインクジェット部門の責任者として異動した際に、部門間にそういう空気を感じ「オレは素人なので、素人が分かるように各担当の技術をプレゼンしてくれ!その際、大野一人が聴くのでは勿体ないので、講堂でプレゼンして頂戴!一緒に聴講したい人は誰でも歓迎!」とやったところ、満員御礼となったことが発端です。

というわけで、「今更訊けない感」の払拭のために、このコロナ禍のモヤモヤした期間を勉強期間として活用するのはアリだと思っています。そういう勉学意欲に対してリソースを供給してくれる機会をご紹介します

MICROJET:インクジェット・アカデミー

セイコーエプソン出身の山口修一さんが運営する「MICROJET」社が「インクジェット・アカデミー」として体系的な技術講座を開設しています。

こういう応用問題に応えられるようなレベルになるとのことです

↓↓ クリックするとスライドショーになります。

受講に先立って、20分弱で講座の概要を解説したガイダンス動画を無料で視聴できます。複数人数の場合は割引も用意されているようです。詳しくはお問い合わせください。
豊富な専門書籍も発行しています。
3Dプリント産業にも大変詳しいです

インクジェット・ジェーピー INK-JET.JP

元セイコーエプソン・元キヤノンの小藤治彦さんが、レベル別に技術セミナーおよび個別コンサルティングを提供しています。セミナーは累計で数千人の受講者とのことです。

【更新@2021.6.21】

初級中級実務上級A 実用解析上級B 理論解析
詳しくはお問い合わせください
申し込みフォームはこちら

山形大学 インクジェット開発センター
セイコーエプソン・東京大学出身の酒井真理さんが運営する、国内唯一のインクジェット専門の研究開発機関です。技術スタッフは全員企業でヘッド・インク・プリンター開発に関わった実務経験者です

山形大学インクジェット開発センターでは、このミッションを全うするために、企業との研究コンソーシアムや個別共同開発契約に加えて、幅広い視点でインクジェットの知見を提供する「研究会」や、企業のニーズに合わせて情報提供内容をカスタマイズする「技術指導」も行っています
大学というとアカデミック・象牙の塔というイメージが先行しがちですが、技術スタッフは全員が企業に於いてヘッド・インク・プリンター開発に関わった実務経験者で、実戦的な技術指導を目指しています。私は技術スタッフではなく、産学連携教授という職務を拝命していますが・・・それだけでも「too much アカデミック・象牙の塔」というイメージは払拭できるでしょう(笑)
下の動画にも一部映っていますが、企業単位ではなかなか揃えられない超高精度・超高性能の測定機器・分析機器も揃っており、一緒に実験をしながらの指導も可能です。

【活動内容】
活動内容のポータルページ
インクジェット研究会YU-IJWS
個別共同研究/技術指導
インクジェット開発センターの導入設備一覧

インクジェットコンソーシアム1(新規機能・性能を有するインクジェットヘッドの開発)
インクジェットコンソーシアム2(インクレオロジーと吐出特性の解析)
インクジェットコンソーシアム3(精密重合技術を用いたインクジェットインクの基盤技術の開発)

米沢なので東京駅から山形新幹線で2時間、温泉も多数あり、旨い酒どころなので、まずは一度酒井教授あるいは大野までお問い合わせください。

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