- 2025-10-4
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ボイツェンブルク Boizenburg-3- からの続きです
バスは旧市街の教会の裏手にあるバス停が終点です。まずは目の前にある教会 Stadtkirche St. Marien (Boizenburg)にからご紹介します。
聖マリア教会は、ボイツェンブルク/エルベの中心部、マルクト広場と市庁舎のすぐそばにある、主にゴシック様式の教区教会です。この教会は、北ドイツ福音ルーテル教会(北ドイツ教会)のメクレンブルク教会区にあるパルヒム教区に属しています。
ボイツェンブルク地方(Terra Boyceneburg)は、1154年以来、ハインリッヒ獅子王によって設立されたラッツェブルク司教区に属していました。また、ボイゼンブルクの町には、1167年にはすでに、現在の教会広場に礼拝堂があったと言われています。(この教会に関する独語 Wikipediaの小術は非常に長いのでリンク先を参照ください)
私が初めてこの町を訪問した 1990年4月で国境が開いてから僅か6か月、まだ本格的な復興事業は始まる前で街並みや家屋の状態は最悪でした。豊かな西独から実質的に経済破綻していた東独に迷い込んだ私は、修復資材不足で放置された建物群を着て思わず目を覆ったものです。いや、本当は目を見開いて、経済運営でどういう間違いをしたらここま酷いことになるのかしっかり見ていました。ただ、あまりの惨状に写真を撮り忘れたのが残念ですが・・・
この教会をよく見ればところどころ煉瓦の色が違ってツギハギのような印象を与えています。1997年から漸く復興予算が付いたんですね。
1997年、大規模な改修工事が開始されました。その結果、アーチ型の天井の装飾が修復され、塔の部屋も修復されました。2005年、西側の増築部分の改修が開始されました。屋根と外壁が修復され、内部は改装されました。その結果、内部には小さな洗礼堂が設置されました。同時期に、修復された塔の時計の打鐘装置も再び稼働を開始しました。教会の周辺も新たに設計されました。2008年には、樹齢220年以上のリンデンの木が伐採され、翌年には若いリンデンの木に植え替えられました。しかし、1892年に建てられた教会広場を囲う柵は、そのまま残されました。