drupa 写真速報(2):Hall 8b -1- 富士フイルム・コニカミノルタ

富士フイルム

富士のブースも、スペースの広さではキヤノンには及ばないものの非常に存在感があります。マシンをこれでもかというほど展示しているので余計に「盛況感」を醸し出しています。もうインクジェット一色で・・・CTPはあったのかな?あったとしても見落とすレベル。

JetPress790を前面に据えてプレゼンは活況、でも他にも富士で持っているマシンは枚葉インクジェット・連帳・軟包装・電子写真枚葉機・ワイドフォーマット機・SambaJPC(JetPressの部品を必要な部分を切り出して販売)・インテグレーションまで・・・もう説明するのもつかれるのでやめます(笑)プレスリリースを見てください。

富士フイルムビジネスイノベーションの真茅会長と!

個人的に「おっ!」と思ったのは水性 UVインク。これ、結構ありそうで無かったけれど、これを実現するのに新しい分散剤まで開発したとのこと。Latexと比べると熱定着でない分、エネルギーの消費は少なくて済み、通常の UVと比べると安全性などの点で勝る(hazard warning label不要)とのこと。武藤工業とコラボしたようで、武藤ブースにも同じものが動態展示されています。

しかし・・・こういうのって「いい話ばかり並べる」とちょっと突っ込んでみたくなる天邪鬼です(笑)なにか欠点は無いんですかね?(笑)欠点無ければ、これで今後は熱定着系の Latexを駆逐できるんでしょうか?できないとすれば棲み分けのポイントはどこなんでしょう?このあたりの本音を教えてください、河合さん(笑)

こちらの新ヘッド「SkyFire」については Nessanの記事をご参照ください。

 

コニカミノルタ

ご承知のような会社状況で、社長や管理部門からかなりの節約命令がでているのか、おカネをかけられないというのが如実に表れていて、お世辞にも豪華なブースづくりとは言いづらい感じ。でもまあ、そこは武士の情けで触れないでおきましょう。裏を返せば展示会の原点に立ち戻って製品で勝負と考えれば、他社の豪華さってなんなのさ?という考え方もあります。

噂の B2枚葉機で KM-1から見れば倍速機の Accurio6000はかなりの集客があると見え、デモは活況を呈していました。小森コーポレーションと袂を分かち、自社のみで開発した倍速機。(・・・とはいえ搬送機部分はどこかから持ってきています・・・まあ、あそこしか選択肢はないでしょう(笑))

しかし・・・勝手な guessですが、小森が独自に倍速機を開発していると聞いてから慌てて商品企画をしたのではないでしょうか?送り方向の解像度を減らして倍速にする・・・画像処理で何とかするとはいえ、これなら4年前にでていて欲しかったですね。まあ、4年前の drupaは流れましたが、いずれにしても KM-1は KM-1eというのが出たとはいえ、12年前のエンジンですからね。

まだかなり時間がかかり、年内は出てこないとは聞いていますが(小森機は年内に出てくる)、まあ、画像処理の効果のお手並み拝見というところでしょう。インクはKM-1と共通技術の様です。

残念なことといえば、このマシンはデモの時以外は幕で造ったボックスが降りてきて見えないようになっていることです。これはジャーナリスト達にも「非常に評判が悪かったです。あれだけ集客があるのに、なんで?隠しておくことに何の意味があるの?ひょっとして自身の無さの表れ?ひょっとしたら出てこないかもしれないということ?全く意味不明です!

その他に感じたことは「ブースの半分近くは MGIに実効支配されていること」でしょうか?まあ、drupa自体が今回はパッケージに重点を置いており、出展他社もパッケージ関係を重点としていたので、それはそれで構わないのですが・・・なんだか MGI経営陣がほくそ笑んでいるのが見える感じです(笑)

ヘッドの外販部隊は健気に頑張っていました。長距離砲(throw distanceが長い)ヘッドのプレゼンや、英国ケンブリッジの IIJ社とのコラボでプリントエンジン実現し、壁紙やセキュリティ印刷分野に進出しています。こういう「インテグレーターとのコラボ」は他社のお手本になっているようで、追従する動きもあります。IIJなどはここまで関係が深まれば買ってしまわないのが不思議なくらいですが・・・あ、今はおカネがないのか・・・

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