理想科学:東芝テックプリントヘッドを買収

2024年1月3日

理想科学工業は、12月22日に開催された東芝テックの取締役会において、理想科学工業との間で最終契約を締結することに合意し、東芝テックのインクジェットヘッド事業の買収を進めている。

本買収の仕組みは吸収分割であり、買収完了までには数ヶ月を要する。これは、インクジェットヘッド事業が現在、東芝テックと、東芝テックの 100%子会社である TPI(Tec Precision Ltd.)の両社によって所有されているためである。TPIはインクジェットヘッドとトナーの製造を担当している。そのため、本吸収分割契約は、インクジェットヘッド事業を切り離す法的な仕組みを提供するものであり、両社は通常通り事業を継続する。東芝テックと TPIの両社は、分割の日程とその構成について合意する必要がある。

リソー側は 71億2,000万円(3,918万ポンド)を現金で支払い、東芝テックとTPIで分配する。東芝テックによると、両社とも資産価値を評価するために外部の専門家を起用したわけではなく、「真剣な話し合いを重ねた」結果、この数字になったという。とはいえ、この数字は東芝テックとTPIから分割されるインクジェットヘッド事業の純資産の 5倍、営業利益の 7倍に相当する。しかし、具体的に何が含まれるかはまだ明らかではない。東芝テックのプレスリリースには、「資産、負債、契約その他の権利義務は、吸収分割に関する合意の一部として決定される」とだけ書かれている。知的財産や工場や製造資産についての具体的な言及はないが、TPIが三島にある既存の工場でトナーを製造する予定であるため、インクジェットプリントヘッドの製造が TPIの工場から移管されるとは考えにくい。とはいえ、東芝テックも TPIも、分割後はインクジェットヘッド事業に従業員を出向させる予定だと述べている。

プレスリリースにはこうある: 「当社(東芝テック)は、本吸収分割の効力発生日以降に承継会社が負担すべき債務の履行の確実性については問題がないと判断しております」。

リソーでは、2024年 4月 1日までに東芝テックのインクジェットヘッド事業を統括する子会社を設立する予定であるが、事業譲渡自体は 2024年 7月 1日までに完了する予定である。

リソーでは今回の買収を、2025年 3月までにインクジェット事業の拡大を目指す「ビジョン25」戦略の一環と位置付けている。プレスリリースの中でリソー社は、新しいインクジェットヘッド技術を獲得し、これらのヘッドを継続的に販売するとだけ述べている。リソーが東芝テックからヘッドを購入することで、自社の供給ラインをよりコントロールできるようになるためだ。

東芝テックのプレスリリースによれば、今回の売却は事業ポートフォリオの見直しに伴うもので、不特定多数の社会的課題の解決に貢献しながら持続可能な成長を達成することに力を注ぐことを決定したという。基本的に、東芝テックはインクジェットを戦略的中核事業とは考えていないため、売却することは理にかなっている。同時に、東芝の投資家の中には、1950年に設立された東芝テックという子会社がまだ中核事業の一部であるかどうかを疑問視する声もある。東芝自体は 1875年に設立された日本最古のハイテク企業のひとつで、原子力、半導体、家庭用電化製品、医療機器などを手がけているが、近年は会計スキャンダルに巻き込まれている。

最後に、東芝テックはオフィス用複合機の開発・製造に関する事業をリコーに売却することですでに合意していることも注目に値する。これは今回、複合機周辺機器、自動認識システムおよび関連製品も含まれるように更新された。リコーはこれらの事業を 2024年 4月 1日から 6月 30日の間に引き継ぐ。

これらの企業の詳細については、toshibatec.co.jpriso.co.jpで見ることができる。これらのサイトは日本語で書かれているので、日本語を話せない人には Google翻訳が役に立つだろう。

原文はこちら

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