ChatGPT:使わずに評論・批判するより、まずは使ってみましょうよ(4)

(3)からの続きです

さて、ChatGPTは業務で使えるのか?これには様々な考え方やスタンスがあるようです。素性が分かるまでは「社内使用禁止」とする・・・という非常に保守的で、様子見・事勿れといった極めて日本的な対応をするところがあります。一方でまあ、全面的に活用・・・というのは現段階ではないにしても、試験的に導入してみるという動きはあります。民間だけでなく、公官庁でも試行的な導入・運用が始まっています。

【全国初 自治体業務に「ChatGPT」試験導入 横須賀市(2023年4月20日)】

民間などの諸々の文書やメール作成やアイデア出しにはかなりの威力を発揮して効率化が期待できそうですが、お役所なども相当の効率化が期待できそうですね!

先日、野党の某議員が「ChatGPTで質問を作成した」と言っていましが、大臣答弁なども優秀な官僚に徹夜などさせず、ChatGPTで下書きを作成させ、最終原稿をチェックするようにすれば随分効率化され、官僚の負担も減って離職も減るように思います。某大臣の為に漢字にはルビまで振ってくれそうですし・・・(笑)大臣答弁は殆ど議場を見ないで、原稿を棒読みしている現状を考えると、いっそ読み上げソフトに読ませてもいいように思います(爆)・・・いや、半分マジですよ(笑)

【大和証券:「ChatGPT」業務利用を開始…全社員約9000人が対象】

大和証券はそれなりにインパクトも大きいので報道されていますが、こういう事例は IT系などでは既に当たり前でしょうし、一般の企業でもこれから増えていくことでしょう。ひとつ言えることは、様子見・とりあえず事勿れで「社内利用禁止」とした企業と「試験的にでも導入」を決めた企業では、あっという間に社員のスキルの差が開いていくことだろうということです。

ChatGPTやそれに類する AIチャットはこれで終わりではなく、今がまだまだ黎明期で凄い勢いで発展しています。ChatGPTからいろいろな成果を引き出すには、質問の仕方に少し工夫が要ります。これを「プロンプト・エンジニアリング」と呼ぶそうですが、要は質問の組み立て方にコツがあるのです。また、何が得意で、何が不得意かを体感していくのも現段階では重要と思います。こういう点で、試験的にでも既に開始した企業の社員の向上スキルと、禁止企業社員のゼロスキルのままで置いて行かれた状態では、これから直ぐにでも必要になる新たな ITリテラシーにあっという間に差がついていくでしょう。

禁止企業に勤める皆さん、まあ会社で禁止されたらされたでいいじゃないですか、そういう会社・そういう経営陣なんですから・・・それよりも、自分の PCでスキルを磨きましょう。そうしておかないと、世の中の動きから取り残された禁止企業がまたリストラをやらざるを得ない際に、あなた自身が他社から「スキルの無いヤツ」って扱われますよ!

(5)に続きます

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