ChatGPTに「オタクな質問」をしてみた

デッサウ(Dessau)という旧東独の町はバウハウスの建築・芸術学校で有名ですが、ここの街歩きをしていて右のようなマークの付いた建物を見かけました。

これ、フリーメイソンのマークで、所謂「秘密結社」という謎めいた組織のものです。正直なところ、私もその実態というのはずっと謎のままで、本や Wikipediaなどの解説などを読んでみましたが、イマイチ腑に落ちていません。

独裁国家は反体制派が地下に潜って政府転覆活動をするのを極端に恐れて弾圧するので、旧東独の町でフリーメイソンの支部(Logenhaus)を見つけた時「え?そんなのあり得るの?」と混乱したのです。それ以前からフリーメイソンというのがイマイチ腑に落ちておらず、まして旧東独での状況についての日本語の文献など皆無に等しく、長年ドイツ語の文献をググって格闘してきました。

ここで思いついて、今話題の ChatGPTに質問してみました。おおおお!長年の疑問が少しは晴れたような!

質問:フリーメイソンに関して詳しく教えてください

回答:フリーメイソンは、世界中に存在する秘密結社的な団体で、その歴史は古く、17世紀のヨーロッパに起源を持ちます。彼らは、建築士や石工の組合の伝統的な技術や信条を継承しており、その象徴や儀式には建築の意匠が反映されています。

フリーメイソンは、一般に倫理的価値観を重んじ、自己啓発や社会奉仕活動に取り組むことを目的としています。彼らの活動は秘密の儀式や象徴を含み、多くの場合、入会資格には一定の要件があります。たとえば、男性のみ入会を認める団体が多いことや、信仰告白が必要なことがあるなど、団体によって異なります。

フリーメイソンに対しては、陰謀論や噂がつきものであり、彼らが何をするかについては多くの説があり、真実かどうかは明らかではありません。一方で、多くの有名人がフリーメイソンであることを公言しており、彼らの思想や活動が広く一般に知られるようになっています。

質問:フリーメイソン(Freimaurer)は旧東独ではどういう活動が可能だったのでしょうか?

回答:旧東ドイツ(DDR)では、フリーメイソンの活動は事実上禁止されていました。フリーメイソンが合法的に活動することができたのは、ドイツ再統一後の1990年代になってからです。

DDR時代、フリーメイソンは反体制勢力とみなされ、国家保安省(Stasi)によって監視されていました。Stasiはフリーメイソンに対する偏見と憎悪を示し、フリーメイソンが西側の秘密結社とつながりを持っていると非難していました。

DDRの崩壊後、フリーメイソンはドイツ全土で活動することが可能になり、東ドイツにもフリーメイソンのロッジが設立されるようになりました。今日のドイツにおいて、フリーメイソンは合法的な社会的組織として認められており、多様な活動を展開しています。

それが、アッサリと日本語でこういう答えを返して来た…おそらくそうではないかと期待していた通りの回答です!こういうシンボルマークを掲げて堂々と活動できるようになったのは東西ドイツ統一後だったんですね!更に調べようと思えば、この文脈に沿って検索語を選べば効率的に文献が集まってくると期待できる!…Google で調べても膨大な時間がかかるところを、3分でそれなりの答えを出してくれて、それを踏み台に更に深掘りする入口を提供してくれた…へえ、使いようはあるな!そんな感じです。

関連記事

ページ上部へ戻る