JIAM:国際アパレル機器&繊維産業見本市 2022.11.30 – 12.3 インテックス大阪

京都大力の山村社長の facebook投稿に刺激を受けて、そのまま新幹線に飛び乗り、大阪弾丸ツアーを敢行しました。

IGASの主催者発表で海外比率が 1/11くらいというのに「そんなにいたかな?」と違和感を持っていたところに「外国人がめちゃ多い!インド人やパキスタン人がツアーで来てるから、ビジネスになる可能性高い気がするな。」・・・こりゃ、行ってみなくては!(画像はクリックすると拡大します)

展示会場のインテックス大阪は、大阪市の港湾地区の「コスモスクエア」と呼ばれる地域にあり、大阪府咲洲庁舎や種々の娯楽・観光スポットが集まっている場所(東京ならお台場に相当するのかな)にあります。↓↓ 画像はクリックするとスライドショーになります。

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ホールは数字の順に並んではおらず、左から「5」「4」「6」となっています。

展示会の性格は、一言で申せば「繊維業界の『川中(裁断・縫製加工・刺繍など)』向けの展示会」で、類似のカテゴリーでいえば「大阪ミシンショー」やドイツの「tex process」などがあります。ITMAや上海TEXのような『川上(紡績・製糸・紡織・染色・捺染)』向けとは一線を画しています。

出展社の製品も裁断機・ミシン・刺繍機・検針機などのハードがあり、それがデジタル化・ネットワーク化を志向して「テキスタイル用CAD」「クラウドベースの生産管理」などで繋がることが提案・推進されているようです。日本メーカーでは「JUKI(ジューキ)」「島精機」「ブラザー」「TAJIMA」などが主役で、それぞれ工業用ミシン・編機・刺繍機のメーカーとして有名ですが、特に JUKIは Hall6の 1/3を占有し、スマートファクトリー(印刷業界と奇しくも同じ名称でコンセプトもかなり似ている)構想を掲げて「自動化」「デジタル化」「ネットワーク化」を推進しており、その存在感は頭抜けています。

上の出展者リストから見て、出展国は日本対海外が2列対1列ですが、ちゃんと数えると「日本 112 対 海外 39」で、ざっくり3対1くらいの比率です。もっとも JUKI、BROTHER、島精機など日本企業の専有面積が大きいため、面積比ではもっと差が広がるでしょう。海外企業の中では台湾が 17社、中国が 7社、ドイツが 5社で、この参加国だけで海外出展社数の 74%も占めています。

今回の来場者数はまだ発表されていませんが、過去2回の数字は上の通りです。カウント方法の註などもしっかりしており数字の信頼性は高そうです。これによると、概ね 16~19%が海外からの来場者だったという感じです。今回は6年ぶりの開催となったわけですが、政府が入国条件を緩和したことや、昨年に比べて30%程度円安となったことで日本製機械の割安感が注目され、インド・パキスタンあたりからツアーを組んで「本気で買いに来た」人たちで賑わっており、今回の外国人来場者比率はもっと高まると思われます。

インテックス大阪の施設自体は老朽化が見て取れ、あまり魅力的なものではありませんが、JIAMの運営と営業は、一般社団法人日本縫製機械工業会からメッセ・フランクフルトというドイツの展示会業者が受託しており、英語版の出展者マップ・休憩スペースの設置・メディア対応などはしっかりできていると思いました・・・というか、これが普通です(笑)

JIAM:国際アパレル機器&繊維産業見本市:インクジェット に続きます

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