メテオの特許:ノズルの詰まりを検出

メテオは、産業用圧電ヘッド内のノズルの詰まりをリアルタイムで検出する方法を開発し、米国特許商標庁から「インクジェットノズル状態検出」の米国特許(番号11,504,966)を取得しました。

Meteor Inkjet社のマネージングディレクター、Clive Ayling

この特許は、ノズルの欠落などの問題を連続したパスでカバーできるスキャニングシステムとは異なり、エラーがあれば直ちに表示されるシングルパス印刷システムにとって重要なステップとなります。また、多くの機械オペレーターが、生産ラインのサブシステムに過ぎない印刷要素について訓練を受けているとは限らない、より広い産業用印刷市場にもメリットをもたらすでしょう。大型のシングルパス印刷機と産業用印刷機、どちらの場合でも、将来はできるだけ多くのプロセスを自動化することになるというのが一般的な意見です。しかし、自動化はこれらのシステムの信頼性に依存します。プリントヘッドはノズルの目詰まりで有名ですが、これはプリントヘッドの寿命のどの段階でも、警告なしに発生する可能性があります。自動クリーニングとインクの再循環により、ノズルの不具合は減少し、プリントヘッドは以前よりはるかに長持ちするようになりました。しかし、ノズルが詰まることは依然としてあり、これをいち早く検知できれば、この問題を軽減するための対策を講じることが容易になります。ノズルが塞がった部分の周辺に他のノズルをマッピングして補うこともできますし、プリントヘッドを交換する必要がある場合もあります。

いずれにせよ、インクジェットの信頼性を高め、自動化された工業生産プロセスの一端を担うためには、問題を迅速に発見することが重要なのです。カメラを使って印刷後に不具合を検出するなどのアプローチもありますが、どうしても印刷後に不具合が発生し、ある程度の材料が無駄になってしまいます。しかし、メテオのアプローチは、プリントヘッドをリアルタイムで監視するものです。メテオは、現在販売されているほとんどのプリントヘッドを駆動する電子基板の開発を主力事業としているため、このようなことができるのです。

メテオ社の技術部長で発明者のフェルナンド・ロドリゲス(Fernando Rodriguez)は、次のように説明します。「私たちの発明は、圧電素子励起後のノズルからの電気的フィードバックをリアルタイムにモニタリングすることで、プリントノズルの詰まりや目詰まりを検出するものです。この破壊的な技術革新は、ノズル故障の影響によりインクジェットが適さないアプリケーションにおいて、インクジェットの導入の大きな障壁を取り除く可能性を持っています。”

Meteor Inkjetを含む Hybrid Software GroupのCEOである Mike Rottenbornは、Meteorがこのシステムの開発に 3年かけて取り組んできたと述べています。彼はこう付け加える。ヘッドに波形を送るとき、詰まっているノズルを押しているときと、開いているノズルを押しているときとでは、受け取るフィードバックが違うわけです」。ヘッドによっては、基板を介して直接対応できるものもありますが、ヘッド自体の配線を変更する必要があるものもあります” と述べています。

Meteor Inkjetのマネージングディレクターである Clive Aylingは、「ここ数年、Meteorは産業用インクジェット印刷プロセスの信頼性を監視・改善する方法を特定・開発するための基礎研究を行っています。この発明が米国特許として認められたことは喜ばしいことであり、当社の技術革新への継続的な投資が、当社の OEM顧客だけでなく、業界にも直接利益をもたらすと確信しています」と述べています。

Meteor Inkjet社に関する詳しい情報は、meteorinkjet.comおよび親会社である Hybrid Software社から入手可能です。

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