誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(31):★★トルガウ Torgau -4-

★★トルガウ Torgau -3- からの続きです

さて、町に向かって歩き出そうと思います。駅の壁に大きな看板があり、ハルテンフェルス城の写真と、そのの横に「Renaissancestadt TORGAU」とあります。なるほど、ルネサンスをテーマに町をプロモートしようとしているわけか!例のお城がルネサンス様式とか、ルネサンス期のイタリアと関係が深かったとか、そんな関係なのかな?

右のガイドブックは、お城のミュージアム・ショップで買ったガイドブックですが、よく見ると看板とブックカバーのワインレッドの部分が同じ色です。デジタルの画像処理の問題で少し明るい赤に見えていますが、同じ色合いです。

おそらく町おこしというか、町のプロモーションをやるにあたって、プロのマーケティング・プロモーション会社をアポイントして、グッズや書籍、案内看板の色やフォントなどもトータルでコーディネートして貰ったものだろうと推察されます。ドイツは、こういうことって割と得意なのではないかと感じます。

もう一つ気になったのはこの看板・・・WWW.TIC-torgau.deと、観光サイトの URLが書いてあるのはいいのですが、「今どきのスタンダード」は二次元バーコード(QRコード)ここにプリントしておき、スマホのカメラを向けると勝手にそれを読んで、ブラウザが立ち上がって誘導したいサイトにジャンプする・・・というものです。文字で URLを書いても、スマホで文字を入力する人は希少ですが、QRコードのスキャンなら非常にハードル低いです。

え?看板に QRコードを「プリント」する?どうやって?はい、実はこの看板は「インクジェットでプリント」されたものなのです。今どきの看板の殆どは実はインクジェットでプリントされています。細かくは省略しますが、このワインレッドの一角に、正方形の白黒のクロスワードパズルの桝のような QRコードをプリントするなど朝飯前の芸当になっているのです。(・・・この辺、私の職業病です(笑))

更に、QRコードを読んでインフォメーションを案内し、そこにやって来た人にはスマホの提示で景品・ちょっとしたお土産をあげるとか、飲食店のサイトにリンクを張っておいて来店者にはフリードリンクを一杯差し上げるとか・・・まあ、いくらでもアイデアはあり、町おこしや町の店舗にお客さんを誘導する仕掛けを作れる時代です。これまでは、駅やインフォメーションセンターに置いてあるチラシとかパンフレットという印刷物で、情報も一方通行でしたが、スマホ・デジタルの時代に合わせたアタマの切り替えも必要ですね。このマーケティング会社ももう一段進化する必要があるでしょう。

駅前の案内地図です(おい、まだ駅前にいるのか!(笑))。これもスマホ時代には工夫するところが満載なのですが、深入りはしないでおきます(笑) よく見ると、かつては城塞だったことが町の形から推測できます。グリーンの部分や、北の方に池が見えるのはかつてのお濠だったということでしょう。

駅は地図の左上の隅にあります。そこから市内に歩いて行くとすると、最初にこの緑地を横切ることになるわけです。

こういう感じの緑地を抜けて市内に向かいます。一部は墓地になっているようです。

★★トルガウ Torgau -5-に続きます

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