ケーニッヒ・アンド・バウアー社:上半期の業績に明るい兆し

ケーニッヒ・アンド・バウアー社は、2021年 6月末までの上半期の業績を発表しました。パンデミックの影響から立ち直り始めており、受注と売上は前年同期に比べて増加しています。

Prices are rising for many raw materials, including metal, as a result of logistical challenges created by the pandemic.
ケーニッヒ・アンド・バウアーは、2021年上半期の業績が改善しています。

これには、銀行券やセキュリティ印刷の Banknote Solutionsをはじめ、金属パッケージの MetalPrint、あらゆる業界向けのコーディングソリューションのCoding、ガラス・プラスチック・金属製の中空体に直接加飾する Kammannなど、同社の Special部門の受注が 45%増加したことが含まれます。

枚葉機部門では、大判の枚葉オフセット印刷機やポストプレス製品群の受注が伸び、受注額は 30%増の 3億 7,470万ユーロ(約 480億円@128円)となりました。これらの受注の 60%以上は、パンデミックに強く、急速に成長している紙器やラベルなどのパッケージ印刷市場からのものでした。

対照的に、デジタル&ウェブフェッド部門は、2021年上半期に COVID-19のパンデミックの影響を大きく受けました。軟包装用のフレキソ印刷機は若干の伸びがありましたが、ウェブオフセット印刷機の受注減少により相殺されました。同様に、デジタルデコレーションや段ボールの分野でも 25.9%の受注減となり、4,200万ユーロにまで落ち込みました。受注残高は 8.550万ユーロから 4,550万ユーロに減少しましたが、売上高は9.2%増の6410万ユーロとなりました。

なお、コーニッヒ・アンド・バウアー社は、CorruCUTプレスを5台売却し、最新型のRapida 105シートオフセットプレスを導入しました。

営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期のマイナス6,860万ユーロから2,650万ユーロに改善しました。フリーキャッシュフローも、純運転資本の減少を主因として、2020年上半期の-8,900万ユーロから今年度は1,430万ユーロに改善しました。純金融負債は、前年の9,710万ユーロから3,670万ユーロに減少しました。2億5,000万ユーロ以上の自由にフリーキャッシュフローと 27.9%の連結株主資本比率を有する当グループは、財務的に良好な状態にあります。

しかしながら、グループの売上高は 2021年 6月 30日時点で 4億 9,320万ユーロと、前年同期の 5億 1,570万ユーロから減少しており、これは COVID-19パンデミックの影響によるものだとしています。

2021年上半期の金利・税引前利益(EBIT)のマージンは、前年同期の -3.8%から 1.3%に改善しました。グループ全体では依然として 110万ユーロの純損失を計上しましたが、前年同期の 2,430万ユーロの損失からは劇的に改善しました。この結果、1株当たりの利益は、2020年上半期の -1.48ユーロから 0.05ユーロになりました。

ケーニッヒ&バウアー AGの CEOであるアンドレアス・プレイスケ博士は次のようにコメントしています。「当社のお客様の決定は、当社が近年非常に良い仕事をしてきたこと、そして従来型およびデジタルパッケージ印刷などの成長市場への注力が功を奏していることを示すものでもあります。当社では、2021年の第3四半期に本機の入荷注文を行い、来年には新しい印刷機の生産を開始する予定です。このように、当社が取り組んでいる最終市場、特に構造的に成長しているパッケージ印刷分野が基本的に損なわれていないことは明らかです。したがって、我々の目標を達成するためには、実績のある幅広い製品群が適切であると考えています」と述べています。

詳しい情報は koenig-bauer.com をご覧ください。

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