誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(28):★★★ハルバーシュタット Halberstadt -1-

ザクセン=アンハルト州のハルバーシュタット Halberstadtをご紹介します。直前にご紹介したクヴェートリンブルクから北北西に約 10km、またその前にご紹介したヴェルニゲローデからも東北東に約 15m、いわば目と鼻の先です。

非知名度は、世界遺産の町クヴェートリンブルクが★無し、ヴェルニゲローデが★ひとつとしましたが、ハルバーシュタットは少なくとも日本人観光客にとっては観光の目玉も少なく、わざわざ行ってみよういうモチベーションに欠け、行った方も多くはないかもしれません。ということで★★★としておきます。

Halberstadt Stadt der Kirchen Foto 2005 Wolfgang Pehlemann Wiesbaden Germany PICT0042.jpgCC BY-SA 3.0 de, Link

Wappen Lage Data

動画は 2018年 4月のものですが、この季節はドイツの至る所の畑が黄色に染まります。飛行機で上空から見ても見事ですし、列車で同じくらいの目線で見るのもまた素晴らしい風景です。Rapsと言いますが、日本のアブラナより濃い黄色が特徴で、セイヨウアブラナというようです。

↓↓ ハルバーシュタットから 15kmほど東のローカル駅ですが、ご多分に漏れず廃墟化しています・・・結構立派な建物なのに残念・・・

↓↓ ハルバーシュタットの駅は廃墟化しておらず、ちょっとほっとします。1843年にターミナル駅として設置され、1868年(明治維新の年)には路線が延伸されてターミナルではなくなりました。また分岐駅としての機能を有しています。

↓↓ 駅にはこの町の名前を冠したソーセージ Halberstädter Würstchenのスタンドがあります。

ハルバーステッターのソーセージのスモーキーな味わいは、ブナの木の火を使った特許取得済みの「チムニー・スモーク」と、24時間から 36時間という長い熟成時間によって実現されています。1913年以来、この製品はドイツ農業協会 DLGから何度も表彰されており、統一後はさらに金メダルが追加されました。2009年の Stiftung Warentestによる評価では、Halberstädter Wienerソーセージと競合製品がテスト勝者として評価されました。 Öko-Testでも、Halberstädter Wienerソーセージの総合評価は「非常に良い」とされました。

Halberstädter Würstchenは、2010年10月以来、欧州連合による名称保護を受けています。これらの Halberstädter Würstchen- und Konservenfabrikの製品は、2010年10月28日からEUのシール「保護された地理的表示」を付けることが認められており、これにより、Halberstadtで作られた製品のみが「Halberstädter」という形容詞を付けることができるようになりました。ハルバーステッターのソーセージの年間生産量は1200トンあります。(独語 Wikipediaより)

ハルバーシュタットの紋章は、赤地と白地が半分ずつの背景の上に「鎹(かすがい)」のようなものが描かれています。これは「Wolfsangel」というもので、元々は「狼を捕まえる道具」でした。尖った部分に狼が好みそうな肉などを餌としてセットして、狼がジャンプしてギリギリ届く高さに仕掛けておく・・・そんな原始的な罠でした。が、これを紋章の図案の一部として取り入れている町はかなり多くあるようです。詳しくはこちらをご参照下さい(独語 Wikipedia)。

ハルバーシュタット Halberstadt -2- に続きます

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