佐川印刷:えひめの魚 2020

昨年もこちらでご紹介した愛媛県松山市の佐川印刷による「えひめの魚」カレンダーです。昨年、池袋サンシャインの pageに出展していた日本アグファ・ゲバルトの展示品でも「おおっ!」と思ったのですが、今年のは更に進化しています。まずは画像をご覧ください。今回は「事例紹介」(こんなところにインクジェットシリーズ)ではなく、トピックスとして取り上げます。

↓↓クリックするとスライドショーになります

昨年同様、UVの盛上げプリントによる 2.5D表現で、見た目や手触りのホンモノ感を演出しているのは最早デファクトとなっていますが、今年のものは鮨屋で「ヒカリ物」と呼ばれる鯵や鯖を初めとして、魚介類のキラキラ光る光沢感の表現が凄いです!アコヤ貝の、身の部分のプリッとした光沢と、貝殻の内側のパール感が見事に表現されています。インクジェットでここまで出来るのか!と無限の可能性をみた思いです。

そういえば今年、NHK-BS4Kやテレビ東京の「美の巨人たち」でも取り上げられた「衆鱗図」(香川県立ミュージアム所蔵)を観て「凄い!」と唸ったのですが、この作品もそこにヒントを得たものと思います。

この佐川印刷の「えひめの魚」は同社が発行するフリーペーパーの「Eのさかな」で取り上げた魚類をベースにしているとのこと。私の両親のルーツでもある愛媛県(私自身も出生は新居浜市)といえばまず「みかん」「伊予柑」「ポンジュース」が思い浮かびますが、実は魚介類も大変豊富で旨いんです。

が、蛸や鯛といえば明石海峡あたりにイメージを持って行かれ、鯖と言えばブランドの「関サバ」が有名で、ブリと言えば寒ブリのイメージで何となく日本海側の魚のイメージ・・・残念!豊後水道で獲れる鯖は、九州側に水揚げされると「関サバ」になるのに、同じものが愛媛の八幡浜漁港に水揚げされると「ただの鯖」になってしまう・・・残念!

こういう残念なステイタスを少しでも改善しようと発行を始めたのがフリーペーパーの「Eのさかなシリーズ」だそうです。毎回特集する魚に関するウンチクばかりでなく、それを使ったレシピや、愛媛のイベントなども取り上げられ、まさに魚を軸とした「えひめ愛に溢れた愛媛県のマーケティングツール」となっています。県民栄誉賞もんじゃないでしょうか?「まじめな愛媛県庁」様、ご検討ください(笑)

【FESPAアワードに投票ください!】
3月にスペインはマドリードで開催されるFESPAのアワードに虎河豚をエントリーしています。まずは「予選リーグ」に相当する投票で最終候補に残る必要があります。締め切りは12月9日(来週月曜日)なので、是非皆様および同僚、業界のお知り合いにも拡散いただき投票をお願い致します。マドリードに日の丸を!(笑)

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