欧州放浪の総括(4)予約の実際 -2-

欧州放浪の総括(3)予約の実際 -1-からの続きです

前回は行きたいターゲットを訪問するにあたり、具体的にどのような手順でそれを実現していったか、ルートや宿泊場所を確定していったかについて書きました。今回はその続きと、列車の探し方やユーレイルパスの使い方などを書きます。

前回、伏線として「ベルリンでも2泊してちょっと仕掛けをします」・仕掛けをした」ベルリンに1泊・・・と思わせぶりなことを書きました。この伏線を回収します。

実は私は、訪問した町のガイドブック・教会オルガンの CDや DVD・写真集などを買い込む「悪癖」があるのです。気になることは全部やる!・・・はいいのですが、気になった本やアイテムは全部買い込む(笑)まあ、CDや DVDなどはさほどの重さは無いのでいいですが、写真集や書籍となると 2kg/冊なんていうものもザラにあります!まだまだ旅の半ばなのに、この時点で私のスーツケースは既に 30kg近くになっており、これを持ってポーランドに行くと考えるだけで気が重くなります。

よくやる手は、駅のコインロッカーや人が管理する荷物預かり所に重いスーツケースを預けて、数日分の下着と洗面用具くらいをリュックに詰め、ミニ周遊の後、またそこに戻って来てスーツケースを回収する・・・というものです。ところがベルリン中央駅のコインロッカーは「最大 72時間」という制約があり、さりとて有人の荷物預かりは見当たらず、また民間の荷物預かりもあるのですが中央駅からは少し離れた場所に点在しており、そこまで重いスーツケースを持っていくのが一苦労・・・

というわけで、ベルリン中央駅前のそこそこ高級ホテルに「1週間後に戻ってくるので荷物預かって頂戴」という交渉をし、「一週間後の予約を入れるならオーケー」・・・で、その価格が €260/泊=約 4万円/泊!ウヒョ~! まあ、でも隣の Holiday Innは満室だというし、他に選択肢も無いのでそれで確定させます。まあ、30kg近いスーツケースを持ってポーランドをウロウロするよりはいいだろう・・・

ベルリンの「仕掛け」が確定したところでプラハとウィーンの2泊ずつも確定してしまいます。プラハは友人に予約してもらい、ウィーンは中央駅のすぐ前に Booking.comで予約します。またエミレーツの送迎ハイヤーの予約の為に DUSの近くの宿も確定させます。来たときはボーフム(Bochum)だったので今回は別の町のデュイスブルク(Duisburg)にしました。デユッセルドルフではまた何かイベントが開催されているようでホテルが高騰していました。

ここで送迎ハイヤーの予約も確定させます。最終日は食材の爆買いも予定しているので、これは嬉しいサービス!到着・出発空港から 80km以内ならオーケーです。

列車の見つけ方・ユーレイルパスの使い方

鉄旅で列車を検索するには各国の鉄道会社がリリースしているアプリを使うのがいいのでしょうが、私の場合はドイツ鉄道(DB)がリリースしている「DB Navigator」を愛用しています。ドイツ語(デフォルトは英語)なので自分にとって使いやすいというのもありますが、他国もカバーしていることや情報がきめ細かく更新されるなどかなりよく出来たアプリです。運航状況は褒められた状況に無い DBですが、このアプリだけは褒めるに値すると思います。こちらにちょっとした解説関連小ネタを書いています。

但し、乗車券はユーレイルパスのアプリ版を購入し、検札時にはそのバーコード(と求めに応じてパスポート)の提示を求められるので、そのアプリも必須です。ただ、こちらはドイツ語のウムラウトなど特殊文字に対応していないようで、結果として DBアプリと併用をするのが便利ということになります。紙バージョンもありますが、長期間持ち歩くとボロボロになるので私はアプリ版にしています。

ユーレイルパスのアプリの楽しいところは「乗ったすべての列車の記録が残ること」「通ったルートが地図で表示されること」「簡単な統計が示されること」です。これによると今回の放浪期間に「距離にして 9,923km、時間にして 4日 23時間 37分、訪問した国の数 5か国(乗換えを含むならスイスが加わって 6か国)」だったことが表示されています。う~ん、最終日にちょっと頑張れば 10,000kmとか 5日に到達していたのか(笑)

さて、最後にミラノのホテルを押さえますが・・・4年に一度のイベントが始まったばかりで、もう殆ど残っていません!夜行寝台列車が到着するのはミラノ中央駅(Milano Centrale)ではなくミラノ・ロドレーゴという駅で、やはり重い荷物を持ってウロウロしたくないので、諦めて残っていた駅近ホテルにします。なんと4泊で €1,295!約20万円!・・・ウヒャ~!

何故、ここまでギリギリなるまで確定させなかったかというと、ドイツ人の友人が借りているアパートに空き部屋があるという情報があって、それを期待していた部分があったんです。結局そこは別の人が先に埋めてしまったので不可となったということで・・・しかし、このイベントには必ず参加することは決めていたんだから、その時点(NightJetの寝台券を予約した時点)でどこか適当なところを押さえておけばよかったなあ・・・Booking.comは前日までキャンセル可能というオプションもあるので・・・反省です!

次回は、恐らく皆さんの関心が高いと思われる「リスクマネジメント」について書きます。

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