- 2026-9-6
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〈富士フイルムHDの大決断〉ついに看板事業「旧富士ゼロックス」を分離、成長柱にバイオCDMOと半導体材料を掲げる勝算・・・という記事が東洋経済オンラインにアップされました。山下美沙記者の署名記事(東洋経済は殆どの記事が署名記事)です。同社の吉野月華記者とならんで、綿密な取材に基づいて鋭い記事を書くことで定評のある記者です。この記事は冒頭部分のみ公開されており、残りは有料記事となっていますので関心のある人は有料登録などしてお読みください。冒頭の公開部分を AI(Gemini)に要約させておきます。
富士フイルムホールディングス(HD)が、長年の看板事業であった旧富士ゼロックス(現:ビジネスイノベーション〈BI〉事業)を分離・上場(パーシャルスピンオフ)させる方針を発表しました。本記事の要点は以下の通りです。
決断の概要と背景
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- 旧富士ゼロックスの分離: 複合機などを手がけるBI事業について、2〜3年後の実行を想定したパーシャルスピンオフの検討を開始。富士フイルムHDが20%未満の株式を保有し、残りを株主に分配して独立・上場させます。
- 業績への影響: BI事業は売上高1兆1748億円(2026年3月期)と連結全体の3割超、営業利益の約2割を稼ぎ出す主力事業です。
- 中興の祖の肝煎り: 同事業は、元会長の古森重隆氏が写真フィルム危機を乗り越えるための「第2の創業」時にグループを支えた、象徴的な事業でもあります。
今後の成長戦略(勝算)
富士フイルムHDはこの分離により、経営資源を以下の新たな成長柱へと集中させる狙いがあります。
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- バイオCDMO: 医薬品の受託開発製造(CDMO)市場への投資加速。
- 半導体材料: デジタル社会の進展に伴い、高いシェアを持つ高機能材料事業のさらなる拡大。
そうですか・・・ここから先は私の心配事を書いてみます。何度か書きましたが私は富士フイルムの株主です。富士フイルムから見れば一零細株主に過ぎないでしょうが私にとってはポートフォリオの結構な部分をここに突っ込んでいるので「🎵ここでオマエが負けたなら、オイラの生活ままならぬ🎵」(山本コータロー「走れコータロー」)状態なんです。厳しいことを書くかもしれませんが、株主として総会で訊いてみたいことではあります。来年ホンマに訊いたろかな(笑)
1.古森さんは間違っていたのか?
同社は 2019年11月に米国ゼロックスの「特殊株主」のアイカーン氏らとのバトルの末に富士ゼロックスを完全子会社し、また関係を解消してそれまでは米国ゼロックスのテリトリーだった欧米への販売権も獲得しました。これに投じた資金は総額 23億ドル(約2,530億円:当時のレート $1=110円)とされています。
当時既に将来は苦しくなることが明らかだった電子写真業界の競合メーカー達はこの古森氏の動きを冷ややかに見ていました。
一説によれば、古森さんにしてみれば技術は明らかに富士フイルム・富士ゼロックスの方が上にあるのに、特許や販売権で米国ゼロックスにいいようにやられているのが許せなかったと伝わっています。
しかしそれって、そんな老いの一徹みたいな意地でこんな大きな「経営判断の間違い」を犯していいんでしょうか?あるいはそんなのは小さい話で、大経営者と言われるようになる為にはそのくらい意地を通すくらいの強固な意思や強烈な頑固さが必要なんでしょうか?
富士は電子写真事業の世界市場への販売権を得ましたが、そこには既にキヤノン・リコー・コニカミノルタが強固な販売網を築き上げていて、それにゼロから立ち向かうなんて、そこにどんな勝算を見ていたのでしょうか?いまや苦境にあると伝えられるコニカミノルタの欧米における販売網は非常にしっかりしていてとてもゼロスタートの富士が追いつける相手ではありません。
私は富士とコニカミノルタが提携したという話を聞いたときに、最初は調達合弁からでも、すぐに販売提携に進み「富士がコニカミノルタに頭を下げて『FBIの製品を欧米で売ってください』とかそれに類似する販売提携に進むもの」だと思っていました。まあ、そこは古森さんが引退しても富士のプライドが許さなかったのでしょうかね?富士はチャンスを逃しましたね・・・
いずれにしてもつい最近まで欧米での販売力強化を目指していたことを考えると、ここにきて急に手のひら返しと感じざるを得ません。どうあがいても「古森さんは間違っていたんだ!」と言っているようにしか見えません。
後藤さん、そうなんでしょうか?あなたは古森さんの後任社長として、その直前は古森さんの一番の側近だったはずです。その時、あなたはどういうスタンスだったのでしょうか?カラダ張って止めようとしましたか?
2.ヘルスケア事業(CDMO事業)のあやうさ
富士が今後力を入れる分野に CDMO事業があります。私はこの分野には知見が無いので Geminiに訊いてみました。長くなるのでポイントだけここに転載しますが「富士フイルムのCDMO事業(医薬品開発製造受託事業)は、製薬企業に代わって抗体医薬品などのバイオ医薬品の開発や製造を行なう受託ビジネスであり、需要拡大に対応するため今後も継続的な巨額投資が必要な事業です」とのことです。
まああの富士フイルムの将来の柱のひとつとなるべき事業なんだから巨額の投資が必要なのはそれなりに納得できます。で、その事業の進捗が遅れています。気になっているのは・・・その言い訳の仕方が、コニカミノルタがプレシジョン・メディシンに賭けて巨額の投資をしながらコロナで計画が狂ったとか言い訳をしたのと相似形に見えて仕方が無いのです。そのうち巨額の減損なんて悪夢はやめてくださいよね!
更に言えば、そんな「継続的な巨額の投資が必要な事業」にしてはキーパーソンの顔が見えません!こういうスーパースター事業にはほぼ必ずキーパーソンが存在します。サラリーマン集団が組織でやるなんてなまっちょろいもんじゃないはずです。誰がキーパーソンなんでしょう?まさか後藤さん自身?
3.富士フイルム・ビジネス・イノベーション(以下FBIと略)のモチベーションはどうなるのか?
切り離す本体側はいいとして、切り離される側の FBIの人たちのモチベーションはどうなるんでしょうか?そんなこと、そもそも本体側は考えたことはありますか?
私が競合メーカーならまずやることはひとつ!あの手この手でネガティブキャンペーンを仕掛けますね。FBIの顧客から従業員まであらゆる階層に・・・もちろん法律に触れないでというのは言うに及ばずですが、「本体がもう先は無いと見放して関与を薄めていく方向の事業と位置付けた」 ・・・これだけでネガティブキャンペーンには十分使えますよ!
え?そんな品の無いことを?そもそもネガティブキャンペーンは富士フイルム自体が得意でしたよね?1964年の東京オリンピックの際に当時の小西六のフイルムが処方のミスを犯してカラーバランスが崩れた商品を市場に出してしまった。その時に「サクラフィルムは赤い!」と大ネガティブキャンペーンを打ってシェアを逆転し、以後サクラフイルムは二度と富士を追い越せなかった。最近の人は知らない話でしょうが、有名な話です・・・あ、私も小学校4年生だったので知らないんですけどね(笑)
そうでなくとも FBIはインクジェット製品の整理を始めていますね。JetPressはこれも古森さん肝いりで開発したインクジェット印刷機ですが欧州での販売をやめました。
伝わるところでは不採算だからとか・・・古森さん、不採算になる間違ったものを開発してしまったのでしょうか?
他にも OEMで引いていたワイドフォーマットからも静かに撤退しているように見えます。
鳴り物入りではなく静かにやっているので詳しいことはわかりませんが・・・まさか FBIは電子写真の原点に戻る?いずれにしても目先の採算にとらわれているようでグランドデザインが見えません。これでは士気・意気に影響しないはずがないですよね?
まあ、この事業出身の生え抜きの人ではこういう冷徹な決断はできないという側面があることも否めません。コニカミノルタの社長は電子写真事業生え抜きなので、決断に際してその苦悩も大きく決断が遅れがち、あるいはしていないように見えるのも理解できないことではありません。
後藤さんはヘルスケア出身ということで電子写真や印刷に何の思い入れも持っていないからこういう決断ができるのでしょう。吉と出れば英断、凶と出れば・・・ギャンブルのように思えます。
コニカミノルタで思い出しましたが、同社は次回第2四半期の決算説明でまた「AIによる営業効率化」なんてお茶を濁していたらオワリです。ここはいよいよ態度をハッキリする局面でしょうね
4.ファンドの言いなりではないのか?
エフィッシモというファンドがリコーやコニカミノルタの大株主として名を連ねています。いまのところ目立った動きは見えてきませんが、ああいう人たちは株をボーっともっているはずはなく、そこからの収益最大化に向けて常にあの手この手をシミュレーションしているハズです。先が無いから切り離すと言っている事業が単独で目出度く上場なんて考えられないので、そこにまたエフィッシモが絡んでくるとか?そんな話ができている?え?
少なくとも切り出すと、そういう意図を持った勢力はアプローチが容易になるわけですからね・・・そんなこと考えているんでしょうか?いかがですか、後藤さん?
株主総会、早く来ないかな(笑)それよりポートフォリオを見直すのが先でしょうか?





























