ChatGPT:使わずに評論・批判するより、まずは使ってみましょうよ(1)

このところ「ChatGPT」という言葉を聞かない日はないくらい、バズっています。その可能性を熱っぽく語る論調もあれば、教育に与える影響や情報漏洩などの観点から冷ややかに距離を置くものまで・・・中には「開発を半年中断しろ」というイーロン・マスク氏や、当面使用を禁じるイタリア政府のような過剰とも思える反応まで、さまざまです。まあ、そのくらいインパクトがあるということは間違いないところでしょう。

使ったことのある人はお分かりかと思いますが、まず驚くのは「日本語(他言語でも)として破綻が無い」ことでしょう。私も、マヌケな誤字脱字の他に、構文として何やら違和感のある文章を作ってしまうことが有りますが(・・・あとで読み返して違和感を覚えるような・・・)、それが無いのです。これは DeepL翻訳を初めて使った時の「AI言語モデルによる文章生成」の感触と同じです。

SNSやメールなどでよく舞い込むフィッシング詐欺メールって、恐らくネイティブの日本人が書いたのではないんだろうな!・・・と思わせる違和感がありますよね?あれを ChatGPTが得意な「添削」をさせてから発信するだけで、引っかかる率は少し上がるかも・・・少なくとも文章を読んだ段階での違和感は無くなるでしょう(ヤバいかも(笑))

また、要約やアイデア出しなども得意分野です。私の知人でドイツ映画の字幕翻訳者として有名な方が「実は映画試写会主催者のご依頼で、各作品のみどころを 60文字くらいにまとめました。60文字にまとめるのに何日もかかりました…」と facebookに投稿していたので:「60文字で要約して・・・ChatGPTの得意分野です。ただし無料版は2021年までのデータなので新作映画はカバーしてませんが・・・」と返信:

例えば:

Q:映画「シンドラーのリスト」を100字程度で要約して!
A:第二次世界大戦下、ポーランドのクラクフに住む実業家シンドラーは、ナチス・ドイツの迫害からユダヤ人を救うため工場を運営する。彼の人道的な行為が多くの命を救い、彼の名は世界中に広がる。しかし、自分がもっと多くの人々を救えたかもしれないと後悔する。」

Q:映画「第三の男」を100字程度で要約して!
A:第二次世界大戦後のウィーンを舞台に、小説家のホーリーは、親友の死に疑問を持ち調査を始める。彼は、死んだはずの友人が実は生きていることを知り、彼の居場所を追跡する。友人が絡む闇の世界に足を踏み入れたホーリーは、驚愕の真実を知る。オーソン・ウェルズ主演の名作サスペンス。

なんてことが可能です・・・と教えて差し上げました。

Q:映画「シンドラーのリスト」の試写会の為のキャッチコピーを3つ作って
A:1.涙と感動の傑作!シンドラーのリストが贈る、人間の善意と勇気の物語!
2.忘れてはならない、人類史上最大の惨劇を救った男の真実の物語、シンドラーのリスト!
3.歴史を変えた感動の一作、シンドラーのリスト。人間とは何かを問いかける感動のドラマを、今こそ鑑賞しよう!
・・・と、ほぼ問題なく3つを提案してくれます。即時性も凄いです。

他にもプログラムのコーディングや、簡単なところではエクセルの関数の提案や具体的な使い方の指導なども得意です。YouTubeには解説動画が沢山アップされているので是非、ひとつか二つくらいはご覧ください。

(2)に続きます

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