誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(122)★★★ アナベルク-ブフホルツ Annaberg-Buchholz -1-

ザクセン州のアナベルク-ブフホルツ Annaberg-Buchholzをご紹介します。訪問したのは 2025年 5月 23日です。

場所は泊まっていたケムニッツから直線距離で約 35km、鉄道で来ると以前にご紹介したチョッパウ Zschopauを通ります。

Wikipediaによれば「アナベルク=ブッフホルツは、ザクセン州のエルツゲビルク郡にある郡庁所在地である。同市は郡内で最も人口の多い都市であると同時に、郡の行政の中心地でもある。この市は広域的な行政・サービスの中枢であり、職業安定所、観光協会、経済振興公社の所在地となっている。アンナベルクの旧市街および周辺のいくつかの歴史的な鉱山景観は、2019年からユネスコ世界遺産に登録されている」とのことです。

名前から推察できるように Annabergと Buchholzという2つの町が統合されてできた町です。Annabergは戦災をほぼ受けなかったのに対し Buchholzは本来は Chemnitzを爆撃するはずだった連合軍の爆撃部隊が天候の関係でこちらに目標を変更したためにかなり手酷く破壊されたようです。

ここも日本人の観光ターゲットではないと思われるので非知名度は★★★としておきます。

Wappen Lage Data

独語 Wikipedia
Zwickau の公式サイト
Obernhauの観光サイト1
Erzgebirgeの観光サイト2
Liste der Kulturdenkmale in Annaberg-Buchholz

提示された二つの紋章(Wappen)、ドイツ・ザクセン州の山間の都市アンナベルク=ブーフホルツ(Annaberg-Buchholz)を構成する、かつての2つの独立した街の紋章です。1949年の合併以降も、この2つの紋章が同等の権利を持つ形で並べて使用されています。 
それぞれの紋章が持つ意味とシンボルは以下の通りです。
1. アンナベルク(Annaberg)の紋章(左)
1501年に神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世によって授与された歴史ある紋章です。
    • 聖アンナと聖母マリア(中央): 赤い玉座に座っているのは、街の名前の由来であり、鉱員の守護聖人でもある聖アンナ(St. Anne)です。彼女の右膝には幼いイエス・キリスト、左膝には若き日の聖母マリアが乗っており、キリスト教美術で「アンナ・ゼルプドリット(三位一体のアンナ)」と呼ばれる伝統的な構図をとっています。 
    • 2人の鉱員(両脇): 玉座を支えるように立っている白い衣服の男性たちは、頭にランプを乗せた鉱員(炭鉱夫)です。 
    • 小盾(下部): 白地(銀地)の小さな盾の中に、黒いふたつの道具、「Schlägel und Eisen(ツルハシと槌)」が交差して描かれています。これらは1492年以降にこの地域で大いに栄えた銀鉱山(採掘業)の歴史と重要性を強く象徴しています。 

2. ブーフホルツ(Buchholz)の紋章(右)
1898年にドレスデンの主要州立文書館によって正式に定められた紋章です。
    • 聖カタリナ(中央): 中央に立つ女性は、ブーフホルツの街の守護聖人であるアレクサンドリアの聖カタリナです。彼女の象徴(アトリビュート)である、右手の「剣」と左手の「(壊れた)突起付きの車輪」が一緒に描かれています。 
    • ブナの木(両脇): 左右の赤い岩山の上に、2本のブナの木(ドイツ語でBuche)が植えられています。これは地名の「Buchholz(ブナの森)」という言葉に直接かけた、紋章学における「地名を表す(Canting)」デザインです。 
    • 鉱山小屋と道具(背景と下部): 左側のブナの木の横にある黒い建物は、鉱山の管理や道具置き場として使われた「Huthaus(鉱山小屋)」です。さらに足元の緑の地面(盾)には、アンナベルク同様に「ツルハシと槌」が描かれており、この街もまた銀鉱山の開拓によって発展した歴史を伝えています。

★★★ツヴィッカウ Zwickau -2- に続きます

関連記事

ページ上部へ戻る