- 2026-8-2
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iPrint 堂前美徳さん:ロングインタビュー(1)からの続きです
今回 10月21日の JHVP(Japan High Vistosity Project:日本高粘度プロジェクト)を主導していただく堂前美徳さんにロングインタビューをしてみました。
堂前さんはスイスの工科大学傘下のインクジェット研究機関「iPrint」でダイレクターを務めている方で、今やこの業界で彼を知らないとモグリと言い切っても過言ではないでしょう。今回は JHVPでプログラムの設計・講演者やワークショップ登壇者のアポ・当日の仕切りなどをやって頂くスーパーマン的な働きをお願いしています。一部のモグリの方(笑)及び名前は知っているけど、詳しくは・・・という方のためにインタビューを試みました。今回はその2です。
大野:さて今回 10月21日(水曜日)に JHVP(Japan High Vistosity Project:日本高粘度プロジェクト)開催するこしたわけです。これは実は堂前さんが主催した AIT(Advanced Inkjet Technology)の成功に私が刺激を受けて「これだ、これやらなきゃ!」と思って企画したわけなんです。
正直申すと、日本ではインクジェットにえも知れない閉塞感があるように感じているんです。これまでは高精細・高速を目指して解像度を上げ、シングルパスを開発してきて・・・なにやら「やり尽くした感」というと大げさですが「目途は立ったかな感」が漂っている・・・気のせいかもしれませんが。
それに経営者がインクジェットに抱いていた期待感が剥離したこともある。ヘッドを持っている企業って電子写真で一大事業を築いた企業が大半で、かつてはインクジェットは「二匹目のドジョウ」的な期待感があった。それが、A4の普通紙に特化してそれにしかプリントできない電子写真に対して、インクジェットは何にでも撃てるかもしれないけど「個々の市場は小さ過ぎる!」・・・なんだ、そんなものだったのか!と数千億の事業に慣れてしまった人達からは数億~数十億なんて「オレがやる事業じゃないな(そんなもん追求してって出世できそうにないし」・・・となってしまう(笑)
堂前:わかります、その大企業病(笑)電子写真に慣れた人からはその側面からしか見えないんでしょうね。
大:そんななか AITの評判を聞き「その殆どが高粘度を志向したテーマの発表だった」と聞いて・・・あ、これだ、これを今やらなきゃ「いつも周回遅れになるなる日本が、ここでもまた周回遅れになってしまう!」・・・これが今回「聖ドウマエ」を招いて JHVPを企画した動機なんです。
堂:いや「聖ドウマエ」はちょっと照れます(笑)せめて「美徳上人」くらいにしておいてくださいよ(笑)
大:仏教系かい(笑)では美徳上人、JHVPはどういう構想で進めることになるのでしょうか?運営サイドの私としては「Inkjet for everybody」ということでインクジェットに関わる全ての人にハードルを下げて参加していただきたい JITFに対して、オカネを払っても是非参加したい!と思っていただけるプレミアムイベントにしたいと思っています。
堂:有難うございます!
- JITFの強固な国内IJネットワークを基盤に、JHVPで「高粘度インクジェット」の新規用途を創出します。オールジャパンで技術からソリューションまでを確立し、国内成功例を作る。次に、海外展開まで成功させることで、日本が再び世界のインクジェット市場で主導権を握りかえすことを目指します。
- 【JHVPの1日の流れ・概要】(プログラムはこちら)
- 午前:インクジェット技術の理解
- 高粘度液体のインクジェット技術について、インク物性(レオロジー)・ヘッド・システム・想定用途などの基礎情報やポテンシャル、課題を共有します。
- 午後:ワークショップ型議論
- 産業界の代表企業を招き、実際の需要や導入への課題について参加者同士で具体的に議論します
- 午前:インクジェット技術の理解
大:オールジャパン!いいですね~!欧米や中国・台湾などの聴講者もいますがそのへんは大丈夫ですか?
堂:ここから公開前のパテントやノウハウが漏れるわけではないので全く問題ないと考えています。個別にはさておき全体としては向こうの方が進んでいるので、逆に情報を貰えばいいのでは?そんなことをピリピリ、チマチマ気にして秘密として抱え込むから日本は発展が無いとも言えますし・・・
大:なるほど!日程が一日しかないのですが大丈夫でしょうか
堂:今回の内容は、これまでになかったようなユニークなプログラムだと思います。つまり、試験的取り組みであることも否めません。私を含め、参加者全員がどれだけ真剣に向き合い、具体的な出口(実用化・事業化)を目指せるかにかかっています。勿論、次回があるなら、また期待されているところに注力し、上手くいったところを強化し、上手くいかなかったことを改善するだけです。
これまでに実施した AIT2024とAIT2026は、どちらも大変高評価をいただきました。参加者はヨーロッパのみならず、日本を含むアジアからも多く、世界中からインクジェットの最先端に関係する人が集まったのもユニークな点かもしれません。AIT2024で、最もインパクトを残したのは、iPrintからも2件発表したピエゾセンシング技術に関するセッション、AIT2026は、多くのヘッドメーカーが参入した高粘度液体の吐出にできるインクジェット技術を集めた2つのセッションでした。
チマチマと社内で秘密と思うものを抱えて閉じこもっているよりも、こういうオープンな場で明るく議論する方がいいと思いますし、AIT2026の成功を「今」日本に持ち込むことに意味があると思うんです!
大:すばらしい!是非成功させましょう!参加してよかった・・・なんて「顧客満足」を狙うようではいけませんね(笑)それを超えて「アクションに繋がる」ような刺激を与えたいものですね
堂:是非そうあって欲しいと願っています。
大:日本人・・・というか特に大企業は「お勉強」ばっかりやって自ら主体的に参加しないんですよ!展示会に行っても大量に若手を送り込んで、その若手たちは他社や競合のブースに立ち入らないで、声をかけられないかビクビクしながらスマホで機器の写真を撮り、メモを取ってるんですね。上司は他社のブースを周りもしないで夕方に鵜飼の鵜匠よろしく若手から報告を吐き出させる(笑)で、そのあと日本人だけで呑みに行く(笑)
今回はそういう人たちはお断りしたいところです。取り敢えず参加して情報だけとってアクションしない・・・
堂:日本企業のあるあるですね、全部とは言いませんが・・・
大:ところで集客状況がヤバいことになってるんですよ!まだ 2.5か月もあるのにこんな状況で・・・
堂:え?もうこんなですか?嬉しいと言えば嬉しいことではありますが・・・
大:美徳上人の宗教的集客効果ですよ(笑)
一社で大量にエントリーされている企業もあるので、そこは心苦しいですが調整ををお願いせざるを得ないかと思っています。また今回は artience社の incubationCANVASというイベント会場でやります。会場オーナー会社の山下和也さんにももう少し増員できないか、ギリギリまで調整してみます。
iPrint 堂前美徳さん:ロングインタビュー(3)に続ます



























