- 2025-2-8
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さて、主な見ものは見終えたような気がするので、何気ない横丁や店などを撮ったものを全部並べておきます。
お、こんなところにも富士フイルム!銀塩フイルムの時代ではなくなったので何を売っているんだろう?チェキかな?
Pflegeheim Malchin(特別養護老人ホーム・マルヒンみたいなもの)ですね。こういう「マグカップに写真をプリントする」みたいなサービスをやってるんですかね?こういうのはネットでオーダーするのが一般的と思うんですが・・・
ちょっとだけ人が写っていますね。外の席で何かを食べているようです。まあ、カメラを向けて撮るのはちょっとはばかられますが(笑)ちょっと分かりにくいかと思いますが、角の店は Kurt Ernstingという人物が創業した「Ernsting’s family」という子供服などを中心とした衣料品チェーン店ですが、数々の社会貢献をしていることでも知られています。
社会貢献と協力
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この本屋は恐らく旧東独時代からあるんでしょうね!「BÜCHER」という文字のロゴや雰囲気がいかにも東独時代そのままというのを感じさせます。
レストラン&ホテル・・・町に一軒のホテルですね、恐らくは。メニュー看板が出ていますが、この時期、旧西独はお約束のシュパーゲルはありません。価格も、セットで €5.8~€6.8とかなりお手軽です。このあたりがこの地域の物価水準を反映しているのでしょう。でも日本円では 1.000円見当ですけどね。
店の名前と思われる「Siegfried Mercus」に関しては最後に触れます。実はこの町出身で、大変な人物なんです!
向こうに町の入り口にある城門(Kalensches Tor)が見えています
カレンシェス門(Kalensches Tor)まで戻ってきました
さて先ほどのホテルにもプレートが取り付けられていた「Siegfried Marcus(ズィークフリード・マークス)」ですが、Ein Sohn unserer Stadtとあるように、この町出身の人で、自動車の発明の先駆者なのです。
え?ドイツで自動車の発明者といえばベンツとかダイムラーなのでは?黎明期の発明者は同時期にいろんな人がいろんな発明をしているので、どの人が明確な発明者と特定するのは難しい側面があります。この町で生まれ、主にオーストリアのウィーンで活躍した Marcusも間違いなくその一人です。ただ彼は様々な分野で数多くの特許も取得しましたが、自動車に関しては一度もその権利を主張したことがなく、また自動車の発明者と主張することも無かったようです。
加えてユダヤ人だったために「マルクスはユダヤ人であるため、ナチによってその記録が全て抹消された。ウィーン工科大学の前にあった記念碑も撤去された。戦後、記念碑は再建されている。1950年、第2マルクスカーに大幅な修復の手が加えられている。第二次世界大戦中、ドイツ宣伝省の指導により、ドイツの百科事典で自動車の発明者の名がマルクスからダイムラーやベンツに書き換えられた」・・・ということもあり、先駆者としての存在も功績も忘れられていたのです。
The town of Malchin/Stadt Malchin(7:00)
シリーズ:誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte に戻ります。