- 2025-1-30
- トピックス
業界各社の四半期決算状況を見ていきます。をキヤノンの場合は暦年決算なのでここで開示されたのは 2024年度の年間決算ということになります。
え?なんですか、これ?
Q3の決算時の年間見通しへのコメントで「これ、まだなにやら苦しいんじゃないですかね~?ホントにこれが「株主にコミット」できるんですか?あるいは社内の総帥に「ここまでは頑張ります」って数字ではないのでしょうか?下のQ2のコメントをクリックしてみて下さい。同社は最終的には年間決算でQ4の見通しを達成しなかったというのを繰り返してきているのです。今回やったら単なる偶然とはもう思えません。なにか意図があるのか、そういう数字を作るスタッフがよほど無★なのか?まあ、キヤノンに無★な人などいないと思うので前者ではないかと思いますが・・・知人の某証券取引所の社長とともに成り行きを見守っています」・・・と書きましたが、こんなに大きく下に外すんですか?なんだ、こりゃ?
へえ、巨額買収した東芝メディカルののれんを減損したってことですか?でも、それってQ3からQ4にかけて突然分かったことではないでしょう?何故ギリギリまで黙っていて、Q3まではおくびにも出さないで、ここで減損をやるんですか?
日枝さんの指示ですか?・・・あ、ちがった、あれは別の会社の話だ(笑)
一部を引用すると「キヤノンが30日発表した2024年12月期連結決算(米国会計基準)は、純利益が前の期比40%減の1600億円だった。23%増の3250億円の従来予想から一転、4年ぶりの減益となる。東芝から16年に買収した画像診断装置など医療機器部門でのれんの減損損失1651億円を計上した。日本や中国などの市場環境の悪化が響いた」
「買収後は東芝時代の組織体制を尊重したが、開発や生産、管理部門で外部委託が多いといったコスト面の課題が残ったままだった。24年12月期の減損影響を含まない医療機器部門の営業利益率は4.3%と、デジタルカメラなどの映像部門(16.1%)や、オフィス向け複合機などの印刷部門(11.5%)に比べて見劣りする」
「岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストは「買収時に期待していた市場環境ではなくなっているのは確か・・・」
・・・なんだか、一時は「これからは高齢化社会、メディカル・ヘルスケアの需要は高まる」と、猫も杓子もそっちを指向しましたが、大きな流れはそうであっても、そうは一筋縄ではいかないってことですね。富士フイルムのヘルスケアも案外収益頭にはなれていない感じだし、コニカミノルタは・・・だし・・・
2025年度の見通しです。そうですか・・・もうQ3からQ4何度も裏切られているので参考程度に見ておきます。ちゃんと達成してくださいよね(笑)
はいはい、また自社株買いですか?自社株買いというと脊髄反射的に「株主還元」と歓迎しがちですが・・・実際、日経なども無批判に会社発表を垂れ流すだけですが・・・これ、ちゃんと読んでくださいよね!
自分で株を買うことを考えてみて下さい。高値掴みをしないように気を付けて、割安と思う時に買うもんでしょ?右のグラフで今のキヤノンの株価を見てください・・・割安ですか?(笑)
まあ、カネが余っているから買うということでしょうが、なんでそこまで余ることになったんですか?
余っているなら何故配当に回さないんですか?あるいはそんなにキャッシュリッチな会社にするのに貢献した従業員に何故還元しないのですか?こんなシンプルな疑問にちゃんと答えられますか?