株主総会に出てみた(1)

6月 18日(火曜日)コニカミノルタの株主総会に出てみました。昨年、結構突っ込んだ質問をしたので、今年は出ても当てられることはないだろうな・・・と思っていましたが、やはり 40年勤めた会社の現状はそれなりに気にはなります。保有していた株式の大部分は損切りをして売却し、残った単元の 100株の権利行使をしてみた次第です。事業の現場は頑張っていると思うので罪はないですが、その分、経営陣がどんなことを言うのだろうというのはそれなりに興味はあります。

場所は有楽町の東京フォーラムと便利な場所ではありましたが、生憎の雨天で出席者は昨年の半分から7割くらいだったように思います。しかし今年は会社の置かれた状況から、株主の質問も慣れあい・サクラ的なものは少なく、鋭く真剣な質問が多かったように思います。主な質問は:

1. 2024年度は無配と聞いて愕然とした。役員の報酬返上などはあるのか?
2. 2,400人ものリストラをすることが発表された。進捗は?
3. 2024年度で負の遺産を一掃して 2025年から成長軌道というがその達成確度は?
4. 借金が多いのが心配で仕方ない!社債の発行条件は?
5. 社外取締役は殆ど自社株を保有していない。何故か?
6. 社外取締役の自社株式保有に会社としてのガイドラインは無いのか?
7.総会招集ご通知に配当金が同封されてくるのは何故?総会での剰余金処分の議案ではないのか?株主総会軽視ではないか?
8. こんな状況で岸田首相が経済界に強く要請している賃上げは出来たのか?
9. 藤井清孝氏の昨年の答弁はまるで他人事だった。取締役辞任は当然だが、問題の関連会社 REALM IDx, Inc.の会長として残っているのは何故か?

まずまず鋭い質問が並びましたが、これらに対する経営陣の回答はイマイチ釈然としないものが多かったように思います。しかし「質問はひとり2問まで」という制約があり、釈然としない回答でも「訊き返し質問」が出来ないというルールで、釈然としないまま流れていくのはいかがなものかと思いました。旧ジャニーズの会見と同じです。本当に株主と向き合って真剣に議論しようとするなら訊き返しはありとすべきでしょう。こんなところにも会社の姿勢というのは表れるものです。

次回の株主総会からは「是非」改善してもらいたいと思う次第です!

株主総会に出てみた(2)に続きます。

関連記事

ページ上部へ戻る