欧州放浪の総括(7)纏めと放浪のススメ -1-

欧州放浪の総括(6)費用分析からの続きです

このシリーズでは、私の「展示会視察&プライベートの6週間に及ぶ放浪」に関して、皆様から頂いた「宿の予約はすべて事前にやっていったのか?」「費用はどのくらいかかったのか?」「放浪とは言うが、行く場所は全くの思い付きで決めたのか?」「自分も定年後に行きたいところがあるが、リスク管理はどのようにしたのか?」・・・等々のお問い合わせに対し、「1.旅程の構造と設計」「2.どこに行きたかったのか?何故そこに行きたかったのか?」「3.予約の実際」「4.放浪のリスクマネジメント」「5.費用分析」などの観点から解説してきました。

ここからはその纏めを書いていきます。

まずは「2.どこに行きたかったのか?」・・・は、満たされたのか?その成果から

★ 誰も知らないような小さな町を、出来るだけ沢山訪問してみたい

上の地図をご覧ください。青のマークはこれまで行ったことのある町です。赤はこれから行ってみたい町です。そして黄色が今回訪問した町ですが、そもそも青だった町を再訪したものも含みます。これらは「誰も知らないドイツの町」シリーズで紹介していきます。随分沢山のネタを仕入れてきました。暫くはネタ切れの心配はなさそうです(笑)。因みに、緑は今回、黄色の町に行くために「ハブ」として連泊した町「シュテンダール」「ノイブランデンブルク」「シュヴェリン」そして「グダンスク(独:ダンツィヒ」です。

1991年 11月に訪れた「タンガーミュンデ(Tangermünde:Tanger川の河口という意味)」のラートハウスです。

大振りで無骨な教会建築などが多いという印象の「Backsteingotik(煉瓦造りのゴシック建築)」ですが、コンパクトで繊細な装飾が異彩を放っています。今回、再訪して是非見たかった建築物です。

こちらは「アンクラーム(Anklam)」という町のシュタイントーア(Steintor)です。画像はクリックすると拡大しますが、写真集で見たものは旧東独時代に撮られたものと思われ、門の左手の家屋・右手の街灯・手前の交通標識・全体の雰囲気などがいかにも東独のものらしい枯れた感じを醸しだしています。今はしっかりリノベーションされています。

こちらは「グリメン(Grimmen)」という町のラートハウスで、関連の写真集には戦前のモノクロ写真がよく出てきます。これも何故かずっと(30年以上(笑))気になっていた建物で、今回念願の訪問を果しました。細かいディテールは変化がありますが、ラートハウスや右手の家屋の建築の骨格は維持されています。

★ 都市城門(Stadttor)も堪能しました!

★ そして念願の Marienwerderのドイツ騎士団の城とカテドラルに行くことができました!凄い建築物です!


Marienburgの騎士団の城も再訪してきました

★ ウィーンで見たいものは王宮や音楽関連ではなく、Rotes Wien(赤いウィーン)と呼ばれた戦前の社会主義政権時代に盛んに建てられた「労働者向け集合住宅」

 

★ 駐在時代の同僚や知人には出来るだけ沢山会っておきたい

 

★ 鉄分もたっぷりと補給してきました

★ そして勿論、4つの展示会をしっかりカバーしてきました。報告はこちら

次回は最終回で、買って帰った戦利品?(買ったんだから戦利品とは呼ばないか(笑))と纏めを書きます。

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