- 2018-10-17
- イベント参加報告
細かいことは動画も含め週末にアップしますが、ポイントをいくつか挙げておきます。
一度にそんなに沢山のコンフィギュレーションを市場に投入するのか?との問いには「俺たちはクレージーだが、そこまでクレージーではない」とのこと(笑)。まあ、優先順位の高いものからローンチということ、また現実的には来年の ITMAで新CEOが大々的にショーをやるのだろうと思います。
どこのメーカーのヘッドは明かしてくれませんでした。「まあ 11月のオープンハウスに来いよ」とのことで「入れてくれるのか?」と突っ込むと OKサインのウインクが(笑) 行こうかな~!
ただ「REGGIANIはコンティニュアスの技術を OSIRISから受け継いでいるよね?また、最近『無地染め』や『撥水や疎水など機能性材料のコート』ということもアピールしていたよね?そういうのも出すの?」というツッコミには「そこはもう少し先の話かな」ということで、まあ常識的なワンパス機が登場するものと想像します。
ワンパス機は 2011年に MSがバルセロナの ITMAで発表し、今日に至るまで、その MSと SPG(オランダ)とコニカミノルタの3社を合わせて全世界で約 30台(大野推定)の設置に留まっています。中国の ATEXCOは発表はしたもののいまだに実績が聞こえてきません。大野個人としては、なぜその程度の設置に留まっているのかを十分検討した上の満を持しての投入ということで、市場を刺激してワンパスに火が点くのを期待したいところです。
ちなみにニックネームは「Bolt」と、あの韋駄天「ウサイン・ボルト」から取ったものと推測されます。EFIの段ボールプリンタは NOZOMIと日本の新幹線の名前で、最近「速い」を連想させる名前に拘っているという流れでしょうか?(笑)
画質やパフォーマンスは既にイタリアや欧州で定評とブランドを確立しているので、あとはそことは全くと言っていいほど事情の異なる中国市場での「どうも勝手が違うぞ」感に、いかに素早く対応していけるかがキーになるように思います。
中国のインク価格相場は安いです。それに合わせられるか?というのは基本的にありますが、それだけではない諸々があります。中国での先行者達が当たってきた見えない壁、否、見える壁にどう答えを用意して、かつ「素早く」対応できるが勝負でしょう。これも大野としてはインクジェットを推進する視点から是非成功して市場を更に盛り上げて頂きたいと思っています。
先にロータリーでベタの部分をプリントし、空白の部分をインクジェットで埋めるという発想に見受けられました。ロータリーは連続送りなので、そこにポジショニングを合わせるため「IJスキャン部分」がその速度に同期して送り方向に動く…そのために本来のロータリーの高速性は全くないという不思議なコンセプトでした。
動画撮影はブロック・拒否されたのでありませんが、画質はまだまだ改善の余地がある印象です。
インクジェットが苦手なワースト3は「締まった漆黒」「淡色のフルベタ」「金銀メタリック」ですが(まあ「細かい幾何学模様)なんてのもありますが、それは所詮スクリーンでも難易度は高い)そこをスクリーンでやらせてしまうというのは、スクリーン機器メーカーならではの発想かと思います。
また、ベタ画像というのは「ノズルチェック」をされているようなもので、そこをスクリーンに分担させることで、多少のノズル抜けが目立たなくなる(ペイズリーのような複雑模様は、案外ノズルが抜けていても目立たなない)=ヘッドの実質交換寿命が伸びる作用があることになります。
また、スクリーンを使わず、インクジェットだけのプリントも当然可能なので、既存技術から冒険しなかった層がインクジェットにシフトをするきっかけになることも期待されます。
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この他詳細については次週アップ予定です