京都カジュアル着物展(2):居内さんの講演

京都カジュアル着物展(1)からの続きです。

流石、関西人らしく「ツカミ」はばっちり(笑)

居内さんは「デジナ(デジタル+捺染:3社の合弁)」という小ロット生地プリントサービスのサイトを運営すると同時に、家業であった呉服屋さんのネットビジネスで「ゴフクヤサン.ドットコム」というオリジナルの着物と帯のプリント事業を運営しています。

順番でいえば、今から遡ること実に23年前に既にネットビジネスの「ゴフクヤサン・ドットコム」を立ち上げ、創業者利益を5年間享受した後レッドオーシャン化して売り上げが落ち始めた・・・そこからオリジナリティを模索してデジタルプリントに着手、2012年にプリント物の生産会社を合弁で立ち上げ、2016年からはマッピング(画像シミュレーション)で仕上がりのイメージをバーチャルで提示するような仕掛けを導入・・・2020年には過去最高の売り上げ達成(このプレゼンは 2020年に作成したもの)・・・というような流れですね。

こういう纏めは、失礼ながらよくあるパターンで、こちとら今更これに感動するほど初心(うぶ)ちゃうで~(笑)それより、流石と思ったのは、ChatGPTや、画像生成 AIや、Twitter blueなど、ネット上の最新トレンドを取り入れる感度が非常に高いことです。

【画像生成 AI】

これは、最近話題の画像生成 AIに「三匹の猫が穴からこちらを覗いている スカーフの柄」などというキーワード(呪文)を入力して生成された画像を、デジタルプリントの帯にマッピングして表示させたもの。なかなか斬新ではありますね。この呪文の与え方で結果をいろいろ変化させて遊べるようです。

こういうのがあれば、クリエーターは不要になるか?は、なんとも言えないところですが、使い方によってはオモシロいことができそうですね。

著作権の問題はもう少し考える必要はあるのでしょうが、少なくとも「呪文」にミッキーマウスとかキティちゃんのような固有名詞を使わなければセーフでしょう・・・知らんけど(笑)


↑↑ これは大野が「白鳥 エルメスのスカーフ風」とやってみた結果です。エルメスから訴えられるかな?(笑)

【ChatGPT】

細かくて読みづらいですが「https://xxxxxxxxxxxxxxx のスカーフがたくさん売れるような説明文を書いてください。セールスポイントは・・・」とインプットすれば、なかなか見事な説明文を作成してくれています。

【twitter blue】

これも画像では見辛いのですが、イーロン・マスクが関わりだして以来、twitterは様変わりしているようで・・・例えば twitter blueとよばれる「認証マーク」のようなもの・・・これを取得して以来、新規のフォロワーが激増中(毎月倍々ゲーム的増加)のようです。まあ、どういうフォロワーなのかは精査する必要はあるでしょうが、購入に繋げるにはまずフォロワー数を増やすのが常道とすれば、悪くはない方向なんだろうと思います。

【廃業する捺染屋さんの型データのデジタル化】

写真を撮りそこないましたが、デジナでは廃業してしまう捺染屋さんの型データをデジタル化して、画像資産化しているそうです。こういうデザイン原画は廃業してしまえば単なる産業廃棄物となってしまうところ、デジタル化して将来に活かす・・・というようなことです。

最後にこういう纏めをしていますが、こういう新しいアイデアをどんどん取り込んで、トライして、集客や購買に繋げていく・・・すぐに結果が出るほど甘くはないでしょうが、知識だけ得て実際に活かせない巨大組織よりは、よほど確かな手応えを得ているというのがスライドからも伝わってきますね!もう少し視座を変えてみると大化けする可能性大あり・・・と感じます!

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