誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(54):★★ツェアプスト Zerbst / Anhalt -1-

ザクセン=アンハルト州の「ツェアプスト Zerbst / Anhalt」をご紹介します。

大抵の日本語の資料には「ツェプスト」と書いてあります。ネットでこの地名の発音の音源をいくつか拾ってみましたが、殆どはカタカナ表記では「ツェプスト」が近い感じ「ツェプスト」と聞こえたのは1件だけでした。まあ、これも拘り始めるとキリがないし、既に日本で市民権を得てしまったカタカナ表記もあることでしょうから「ツェプスト」でも差支えはないです。以後、「ツェプスト」と「ツェプスト」(文献を引用する場合など)がランダムに出てきますが、気にしないでください。正解は Zerbstなんですから(笑)

「非知名度」ですが・・・今日の人口で高々2万人程度のこんな小さな町の地名ご存じでしたか?まあそれでもドイツ人ならピンとくるかもしれないので★★としておきます。

では、いきなりジャンプしますが・・・かつての帝政ロシア時代の女帝エカテリーナ(エカチェリーナ)2世をご存じでしょうか?こちらは少なくとも名前くらいは聞いたことがおありではないでしょうか?

後でもう少し掘り下げますが、エカテリーナは(今日的概念では)ロシア人ではなくドイツ人で、この地の領主であったアスカニア家アンハルト・ツェルプスト侯の娘ととして、今日のポーランド領のシュチェチン(シュテッティン Stettin)で生まれたのです。

出生当時、父のアンハルト・ツェルプスト侯はプロイセンのシュテティン総督でしたが、その後家督を相続しこの地に戻り、彼女も実際にこの町に住んでいました。

エカテリーナとツェルプストを結び付けられるくらい歴史に詳しい人は別として、一般的には非知名度は★★★でいいかなと思います。このレーティングもだんだん怪しくなってきたかも(笑)ちなみにエカチェリーナはロシア語風発音で、ドイツ語では「カタリーナ Katharina」です。

Wappen Lage Data

独語 Wikipedia
市の公式サイト
市の公式 facebookページ

上の地図とは右の DBアプリの画面はクリックすると拡大します。

ツェアプストの場所は、ザクセン=アンハルト州の州都マクデブルクから REで 30分くらいのところです。私は今回テューリンゲン州の州都エアフルトに泊まって、そこから出かけました。随分離れているように見えますが、ICEでビターフェルトまで乗って、そこからマクデブルク行きの RE13に乗り換えれば約 1時間半くらいです。帰りに他にいくつか立ち寄りたい町があったので、これはこれで正解でした。

49ユーロチケットなども魅力的ですが、やはり ICEに乗り放題のユーレイルパス・グローバルは鉄ちゃん的町巡り趣味には手放せません(笑)

最近の朝の定番は、駅のサラダコーナーで好きなサラダをパックしてもらい、コーヒーを買って車内で朝食を摂ることです。併せて 10ユーロはするので決して安いとは言えませんがヘルシー指向で・・・まあいいかと(笑)フォークとスプーンはもうプラスチックではなく木製です。どうせなら、サラダのパッケージも脱プラで紙の器にすれば?・・・とも思いますが、ビジュアルとの兼ね合いでしょうかね?

ビターフェルト(Bitterfeld)でマクデブルク行きの RE13に乗り換えです。駅前のホテルでしょうか・・・改修中のようです。なるほど、屋根の「Haube」の部分ってああなっているのか!・・・しかし、この写真を撮ってから半年以上経っていますが、Booking.comなどのホテル検索サイトで、このホテルが出てきません。まだ開業していないんですかね?気になります・・・気になることは、現地踏査に行くような気がしています(笑)

★★ツェアプスト Zerbst / Anhalt -2- に続きます

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