- 2022-7-25
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愛知県名古屋近郊のパッド印刷機のメーカー「スぺースシステムズ(株)」を訪問してきました。
パッド印刷ってご存知でしょうか?名前は知ってる?・・・現実に印刷するところを見られましたか?簡単に言い切ってしまえば「ゴム印」の一種です。他にピッタリする表現を思いつかないので、ストレートに書きますが(笑)「おっぱいのような形のシリコンパッド」にインクを乗せ、それをワークにポンッと押し付けて転写する・・・そんな印刷です。言葉で細かく説明するとますます誤解を招きそうなので(笑)まずは動画をご覧ください。ほら、この YouTubeの動画にも「おっぱいのような」って書いてあるし(笑)
下の動画は、今回訪問したスペースシステムズ社の「ロボットを組み込んだパッド印刷機」です。ゴム印と言えば単色と思われがちですが、メカを工夫することによってマルチカラーも可能です。また、最大の特長は他の有版印刷とは異なり、パッドが柔らかいため、ワークの形に追従して変形する=平面ではなく凸面や凹面へのプリントが可能ということです。この事例ではプラスチックのカップの曲面にプリントされています。
パッドは基本的にシリコーンゴムですが、ワークの形やインクの物性に合わせて様々な硬さや形状、材質のものが用意されています。(クリックするとスライドショーになります)
↑↑ パッド印刷でプリントされた事例のほんの一部です!(クリックするとスライドショーになります)
今回、たまたまですが Nessanの記事にある「INKCUPS」という米国企業も実はこのパッド印刷機からスタートして、インクジェットを取り込んで発展中の企業です。パッド印刷は平面ではなく曲面にプリントするのが得意な技術ですが、インクジェットもある程度の曲面なら何とかなりますね。加えてインクジェットは無版デジタルなので可変は得意です。一方、パッド印刷はインクジェットでは飛ばしにくい液体も「転写」が可能です。
この両方のハイブリッドとか、インクジェットでは難しいけどパッドなら何とかなるかな?・・・そんなことを閃いた方は是非こちらからご連絡ください!