IGAS 速報 (1)2018年7月26日

IGASに行ってきました。まだ初日しか視察できておらず、とても全体像を把握して感触を書くほどの情報量はありませんが、思いついたこと、手当たり次第に見たものをアップしていきます。週末は台風の影響で悪天候の予想で、次のアップデートは来週26日月曜日に再度出かけてからになろうかと思います。

IGAS特集を組む業界紙

初日しか見ていない中での第一印象は「これってIGAS?JGASではないの?」ということです。International というには外国人・海外企業の出展が少なかった印象です。欧米系の人は殆どおらず、やや目立ったのが(風貌から)インド系と思われる人達、中国・韓国系は風貌からは日本人と区別がつきにくいですが中国語・韓国語もあまり聞こえてこなかった印象です。因みに主催者発表によれば初日の来場者は 9,287人 (内海外来場者数1,152人)だそうです。

ちょっと気になって「IGAS」を検索してみたところ、少し古いですが日本印刷新聞社のサイトで2015年10月15日付のこんな記事にヒットしました。
「IGAS、3年ごとの開催に drupaのサイクルに合わせる
IGAS国際総合印刷機材展の開催が2015年以降3年周期に変更になる。

印刷機材団体協議会(宮腰巖会長)は従来、IGASおよびJGASを2年ごとに交互に開いてきたが、2015年以降は、JGASを中止し、IGASを3年周期で開くことを決めた。3月13日に発表した。次回IGASは18年の開催となる。具体的な会期、会場は未定。ドイツ・デュッセルドルフで開かれるdrupa(国際印刷・メディア産業展)が16年以降、従来の4年周期から3年周期に変更されることに対応した。

世界4大印刷機材展うち、17年には9月10日から14日までPRINT17、18年には3月19日から24日までIPEX2018の開催が予定されている。世界4大印刷機材展とはPRINT(米・シカゴ)、IPEX(英・ロンドン)、IGAS(東京)、drupa(独・デュッセルドルフ)。15年IGAS、16年drupa、17年PRINT、18年IGAS、IPEX、19年drupaというサイクルになる。」

え?drupaって、いったんそう発表したけれど、結局参加企業の反発に遭って、結局すぐにまた4年周期に戻したんじゃなかったっけ?・・・と思って再度検索したら、約半年後の2016年10月25日付でこんな記事が見つかりました。
「IGAS2018、主催団体を変更 開催周期は4年ごとに
IGASの主催団体がIGAS2018から変わる。また、一度3年ごとに変更になった開催周期は4年ごとに戻る。これまでIGASを主催していた「印刷機材団体協議会」は、2016年12月末日に解散、IGAS展示会事業は、(一社)日本印刷産業機械工業会(日印機工)へ移管される。今後のIGASは、印刷機材団体協議会の構成団体であった日印機工とプリプレス&デジタルプリンティング機材協議会の2団体の共催となる。具体的には2団体の会員企業により結成される「IGAS実行委員会」が企画・運営を行う。IGAS事務局は、日印機工内に設置する。主催団体変更の主な目的は、IGAS展示会事業の推進主体を法人格をもつ一般社団法人にすることにより、より安定した事業継続を図ることにある。また、日印機工とプリデジ協との2団体の共催とすることにより、会員企業をはじめとした出展者の意見を幅広く反映し、IGAS2018の成功をより確実にする。

次々回は2022年 印刷機材団体協議会は、これまでIGASおよびJGASを交互に開催してきたが、2015年以降については、JGASの開催を中止し、IGASを3年周期で開催することを決定し、次回のIGASを2018年とした。この変更は、ドイツのデュッセルドルフで開かれるdrupa(国際印刷・メディア産業展)の開催周期が、2016年以降、これまでの4年から3年へと変更(2015年2月決定)されたことに対応したものだった。しかしその後、2016年6月7日に、開催周期を4年ごとに戻す旨drupa主催者から発表され、次回のdrupaは2020年開催となった。このような環境変化があったが、次回のIGASについては、当初の予定どおり2018年に開催する。次々回のIGAS開催は2022年を予定している。」

う~ん、なんだか振り回されているという感じは否めませんね。更にここに来て、上記の「世界4大印刷機材展」の一つだったIPEXが廃止となり、JGASが廃止された今、4年後の2022年のIGASはどういうことになっているのでしょうか?

かつて前職コニカ(ミノルタと統合前)のドイツ駐在員だった頃、複写機事業の最大のイベントはハノーバーメッセへの出展でした。それが発展して「ツェビット CeBIT(Centrum für Büro Informations Technik) となり、やがてその主テーマがソフトウェアや通信などにシフトしていく過程で、複写機メーカーの出展が減っていき、遂には全社がCeBITから撤退して、各社の自社独自主催によるプライベートショーに移っていきました。また、先般FESPAの変調の兆しと、産業用インクジェット機の雄 DURST が出展しなくなりプライベートショーに切り替えたことを書きました。

一方で、今年イタリア・ミラノでスタートした Print4all は(私は参加できませんでしたが)参加した人によれば「成功だった」との評価を聞きます。テーマも「MORE THAN THE SUM OF THE PARTS(パーツの寄せ集めじゃないよ、それ以上のなにかがあるよ!)」、「A NEW FORMAT, A NEW PERSPECTIVE FOR THE PRINTING WORLD(プリンティングの世界に新しい形を、新しい視点を!)」と標榜しています。長年続く展示会も何等かの変身を迫られている、あるいは柵(しがらみ)をリセットして、全く新しい展示会を立ち上げることが必要になっているのかなと思います。

そんな中、drupa のブースがあり、drupaのCEOである Sabine Geldermann女史が来ていました。30日の月曜日まで日本にいるとのことですが、彼女はこのIGASに何を感じるのでしょうか?

中央は drupa CEO の Sabine Geldermann 女史。彼女は何を感じるのでしょうか?

IGAS速報 (2)に続く

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