調査報告(1):定年後(再雇用契約終了後)の話なんですが・・・?

調査の第一回目の報告です

先週の月曜日のメルマガでこういう内容の調査を告知しました(同じ内容がこのページの下の方にもあります)。先週の平日5日間で【A:シーズ側】14名、【B:ニーズ側】1件の情報をお寄せ頂きました。内容を匿名化して状況をご報告します。

1.【A:シーズ側】14名の内訳

1)大野との面識:あり=11名 面識なし=3名
やはり面識ありという人の方がコンタクトするハードルが低いということでしょう。面識のない方でも大いに歓迎です。
2)技術系?事務系?:
これは案外分類が難しかったです。入社時は技術系枠採用で開発に携わって来たが、途中で企画・事務系にコンバートされ現職では開発行為には関わっていない・・・こういう方は技術系なのか事務系なのか?経済学部卒なんだけど、長年営業や顧客サポートに関わって来たのでなまじ開発技術屋より、顧客サイドに立った技術は詳しい・・・こういう人は事務系なのか技術系なのか?【B:ニーズ】との関係にも依りますが、シニアの場合は採用時に理系・文系であっても、40年近く会社で様々な仕事をしてきたわけですから、新入社員募集のように、大学の学部だけでの技術系・事務系という単純な分類はさほど重要ではないということと思います。それよりも「具体的に」「こういう会社・こういう仕事の局面で」「こういう貢献ができる」ということを明確にアピールできるかどうか・・・そこが重要と思いました。
3)分野別:化学=2 機械:=2 電情(電気・ソフト)=4 不明=6
これもどこまで意味がある分類かはわかりません。元は化学屋・機械屋としてインクやプリンターの開発に従事していたが、今はシニアなので開発の現場からは退いて・・・という方に、今更「化学・機械」というレッテル貼りに意味があるのかどうか・・・

現段階ではシーズの出し手がどのくらいいるのか?どういうことで自分が活かせる・活かしたいと考えているか?というザックリした調査段階なので、情報をお寄せいただいた方も「どういう情報を提供したらいいのか」が明確でないままに、取り敢えずエントリーという感じが多かったようです。調査段階を終えて、なにかアクションを起こす際には再度「5W1Hを明確にして」「自分のどういう能力・経験値が、誰のために(どういう仕事で)、どのように貢献できるか?」をお訊きすることになろうかと思います。これから情報をお寄せいただく方は、その点を意識頂ければ幸甚です。

2.【A:シーズ側】大野として「お!これは使える!」と思った事例

今回の記述の中にいくつか、私なりに「これはいいな!」と思った事例があったのでご紹介します。

1)プリンターメーカーに勤務していたが、今はユーザー側でその運用を行っている。メーカーのユーザー教育は通り一遍で、個別のユーザー事情には配慮していない。プリンターを売る立場だった自分が運用側に回ることでいろんなことが見えた。これを横展開する意味はあると思う。
2)プリンターメーカーで各種のプリンターを開発してきた。定年後は逆にプリンターユーザーになっていろいろ弄ってみたい。
3)ある分野(分野名を出すと個人が特定される可能性があるので秘します)の商品化に関与してきた。この業界の知識・情報量はかなりあると自負している・・・「自負している」これは素晴らしいキラーワードです!
4)RIP・コントローラー・画像処理に強い(4名)

【B:ニーズ側】今のとこ1件だけ(特殊案件)、実質的にはゼロ件です。

1件だけ「インクジェットに関係した仕事をしている会社だが、自分達のインクジェット知識は本当に正しいのか?今一つ自信が持てない。誰か「セカンドオピニオン」的にアドバイスしてくれる人・チームはいないだろうか?」・・・これにジャストヒットした案件がありました。が、大変特殊な案件なのでここでは触れません。

これを除くと、ニーズ側からの要望は今のところゼロ件です。

前回ニーズの例として「よく聞くケースは「プリント会社を運営しているが、プリンターのトラブルに対して、メーカーのサービスマンがちゃんと向き合って対応してくれない。取り敢えずクリーニングしろくらいしか言わない。トラブルは解消しないが常時発現するわけでもないのでメーカーをツッコめない。インクを無償でくれるなどでお茶を濁されたりする」「明らかにメーカー責なのだが、ひたすら責任から逃げる」「バンディングが出るのだが、場当たり的な対応しかできない。本質的な原因はどこにあるのかアドバイスが欲しい」「純正インクを使っているにも関わらず、トラブルが起こる。メーカーのサービスマンレベルでは本質的な解決ができないが、開発者が来る訳でもない」・・・ホントによく聞きます。多分【A】で、プリンタ開発に関わった技術屋さんならかなり有効なアドバイスが可能だと思います。」・・・と書きました。

これにまさしく相当するのが「いいな」と思った事例で挙げた「1)プリンターメーカーに勤務していたが、今はユーザー側でその運用を行っている。メーカーのユーザー教育は通り一遍で、個別のユーザー事情には配慮していない。プリンターを売る立場だった自分が運用側に回ることでいろんなことが見えた。これを横展開する意味はあると思う。」です。

恐らく、プリンターを運用するサイド(プリント会社)はこういうニーズに気が付いていないものと思われます。こういう潜在ニーズを掘り起こすマーケティング・需要創造が必要なんだろうと思う次第です。

 

継続して情報提供をお待ちしています

【A】シーズ側

定年が近い方(もう定年を迎えた方)、あるいは再雇用契約終了の近い方(もう契約終了された方)・・・その後もインクジェットの世界で、経験値を活かしたいと考えておられるかはおられますか?

定年を迎えた後、会社から再雇用の機会は提供されると思いますが、ライン(長)を外れることが原則となっているケースが殆どだと思われます。また、自分の経験値が活かせない職務を与えられることも多いかと思われます。そして、報酬もそこそこ(笑)それよりも・それならば、自分の経験値がもっとストレートに活かせる・あるいはそれを有難がって頂けるような仕事をしたい・・・そんなことを考えていられる方はおられますか?

私は現在 68歳ですが、かつて私の部下だった世代、コンファレンスで出会った他社の人で、私より少し若い世代が大量に定年・再雇用終了を迎える時期です。そういう方々から個別に相談を受けたりもしますし、また自分自身こういう世代が蓄積してきた経験値をこのまま埋もれさせるのはあまりにも勿体ない!お化けが出る!(笑)思う次第なのです。

【B】ニーズ側

インクジェットに関係した仕事をしている会社だが、自分達のインクジェット知識は本当に正しいのか?今一つ自信が持てない。誰か「セカンドオピニオン」的にアドバイスしてくれる人・チームはいないだろうか?

よく聞くケースは「プリント会社を運営しているが、プリンターのトラブルに対して、メーカーのサービスマンがちゃんと向き合って対応してくれない。取り敢えずクリーニングしろくらいしか言わない。トラブルは解消しないが常時発現するわけでもないのでメーカーをツッコめない。インクを無償でくれるなどでお茶を濁されたりする」「明らかにメーカー責なのだが、ひたすら責任から逃げる」「バンディングが出るのだが、場当たり的な対応しかできない。本質的な原因はどこにあるのかアドバイスが欲しい」「純正インクを使っているにも関わらず、トラブルが起こる。メーカーのサービスマンレベルでは本質的な解決ができないが、開発者が来る訳でもない」・・・ホントによく聞きます。多分【A】で、プリンタ開発に関わった技術屋さんならかなり有効なアドバイスが可能だと思います。

また、システムをインテグレートしているのだが、自分たちのインクジェット技術の経験値・分野が全体を網羅している訳ではないので(例えばメカ屋はいるがインク屋が居ないとか・・・)暗礁に乗り上げがち。インクジェットのヘッドメーカーやインクメーカーは、自分の製品の守備範囲以外のことについては敢えて口出ししない・・・だれか、総合的な見地からアドバイスを貰えないか?というのもよく耳にします。

ということで【A】【B】のいずれかに(あるいはその両方でも可)思い当たる方、レスポンスを頂ければと思います。【A】は自分のスキルや、こういうことで自分の経験値を活かしてみたい【B】はこういうことで困っている。こういうことにアドバイスを貰えないか?というのを記述下さい。様式は自由です。一応分かり易いように、タイトル欄に【A】【B】をお書きください。

なお、言わずもがなですが、会社からのアクセスではなく、私用プロバイダーから、また会社メルアドではなく、私用メルアドを記載ください。

こちらからどうぞ

註1:今回のはまず状況・実態把握が目的です。すぐに思い当たる案件があればご紹介することはありますが、それ自体を目的としているわけではありません。

註2:また間違っても現役・若手の方を引き抜くなどを意図したものではありません。まあ、自社での待遇に不満があり、他社で自分の経験値を活かしたい・・・と考える方もおられると思いますので、それをお書きいただくのは自由です(笑)

註3:頂いた情報は統計的な側面(人数・分野別)などの数字を公開することはありますが、固有名詞・会社名は当秘密満厳守します。また、たまたまご紹介できるケースを思いついても必ず事前にご意向の確認を行い、独断で情報提供をすることはありません。

註4:【B】に関しては海外メーカーに需要があることは承知していますし、それは排除いたしません。日本の会社で「君はもう要らない」と言われた人を、海外の会社は「喉から手が出るほど欲しい、高給優遇する」というのはよくあることです。今回は調査段階なのでそのニース情報も排除するものではありません

註5:技術屋さんを念頭に置いた表現になっていますが、ビジネス面や市場情報面での経験値も貴重なものです。思い当たることがあれば是非情報をお寄せください。

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