- 2024-6-21
- トピックス
OIJC主催の drupa2024報告会にて事前質問を募集したところ、沢山のいい質問が集まりました。これを参加者だけで独占するにはあまりに勿体なく、また回答も広く募集したいのでこちらに公開いたします。回答は今回出張された何人かの専門家の方にも順次お願いしていきます。EPSONに関して2件・・・
EPSONのラベルプリンター
★ EPSONが水系IJラベル印刷機のコンセプトモデルを出展しましたが、基材が一旦停まりキャリッジが基材送り方向に稼働して印刷する方式だったことに驚いています。
生産性に限界がある方式、かつUV機で基材が停まらず常に流れていく方式の実績があるのにも関わらず、EPSONがこの方式に拘るのは何故なのでしょうか?
生産性に限界がある方式、かつUV機で基材が停まらず常に流れていく方式の実績があるのにも関わらず、EPSONがこの方式に拘るのは何故なのでしょうか?
【回答者:大野】
★ EPSONに訊いてください(笑)
★ EPSONに訊いてください(笑)
★ EPSONはスクリーンと共同開発したこの手のプリンターの最初から、この方式を採用しています。ラベルのロールは狭い(最大でも 30cm前後)なので、通常のスキャン方式では往復のオーバーヘッドが大きくなり過ぎるところ、この「ラテラルスキャン方式」を採用することで、解像度と速度の両方を稼いでいると考えられます。
★ 確かに今時はシングルパスが十分実用化されているのになぜそれをやらないか?想像ですが「水系熱定着インクの定着時間を稼ぐ」という意味があるのでは?シングルパスでは速過ぎてそれが出来ないところ、ある意味「わざと」(というか必要に迫られて)遅くしているのでは?
【回答者:中村(元ラベル新聞)】
速度も風合いもちょうどいいからです。UVで60mという速度はラベル印刷機だとオーバースペックと感じます。1ジョブ3000枚、60mなら1分くらいで終わってしまうかも。UVは食品では嫌われますし、風合いも従来の印刷とは違いすぎて、好まれていません。
EPSONの D3000ヘッド