誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(27):クヴェートリンブルク Quedlinburg -4-

クヴェートリンブルク Quedlinburg -3- からの続きです

さてシュロスベルクから旧市街を見下ろす風景を堪能した後、坂を下ってマルクト方面に歩きます。聖セルバティウス教会だけでなく、ファッハベルクハウスが立ち並ぶ旧市街のも含めて世界遺産に登録されているだけあって、非常にいい感の家並みが連なっています。

シュロスベルクから降りてきて最初にある広場です。感動的に綺麗にリノベーションされた家並みにちょっと見とれてしまいます。私が初めてこの町を訪れたのは 1997年 12月、住んでいたリューネブルクの教会で Weihnachtsoratorium(クリスマス・オラトリオ)を聴いた後、ふと思い立って同僚と車を飛ばしてハルツ山地のゴスラーに行って泊まり、翌日ヴェルニゲローデやクヴェートリンブルクの Weihnachtsmarktの様子を見て回ったのです。

東西ドイツ統一から既に 7年が経過していたというのに、リノベーションには優先順位があるのか、まだここの本格的リノベーションが始まっている様子はなく、崩壊の危険がありそうな家の周囲に仮設の金網フェンスが置かれているくらいで、その向こうには崩壊寸前の残念な姿になってしまったファッハベルクハウスがありました。下の写真は mdrのサイトにある1984年のものですが、かなりの傷みが分かります。また画像はクリックすると拡大しますが、狭い道路にも拘わらず歩道があり、段差があるのが分かります。多分昔は馬車が通り、この当時では東独の国民車「トラバント」は容易に通ることができたのでしょうが、西独のメルセデスなどではこの道を通るのに苦労しました。

↓↓ 下の写真はクヴェートリンブルクから 10kmほど北にあるハルバーシュタット Halberstadtですが・・・まあ、本当にこういう感じだったのです。


↓↓ 下の動画はクヴェートリンブルクの Dovestrasseの一角をリノベーションする貴重な映像です。
© by Andreas Werner, Quedlinburg
Photos under CC-by-sa/3.0/de-license

↓↓ これも同じ一角にある傷んだファッハベルクハウスをリノベーションする記録映像です。

クヴェートリンブルク Quedlinburg -5- に続きます

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