- 2021-3-20
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★★ノルトハウゼン Nordhausen -3-からの続きです
旧東独の労働者向け住宅には、壁に社会主義の理想を表現するような絵が描かれているものがあります。写実的というより、抽象化・デザイン化して、労働の喜びとか家族の幸せなどがテーマになっています。東西ドイツが統一されて、朽ちかけていたそういう住宅がリノベーションされる際にも、そういう壁画のようなものはそのまま残されたものも多かったとみえます。
↓↓ 建物の左手遠方に、例の蒸留所のオブジェが見えます。緩やかな坂を上ってきて、ボトルのトップと同じ高さまで来たことが分かります。壁にはトラクターと労働者、その向こうには幸せな家族が描かれています。
↓↓ クリックするとスライドショーになります
↓↓ Kornmarktのロータリーです。もうどう見てもこの周辺の建物は爆撃で破壊され、旧東独時代には戦前を再現する再建を断念して旧東独的な建造物を建て、それを統合後にリノベーションした・・・そんな流れが明らかです。
↓↓ Wikimediaから引用した戦前の Kornmarktの様子です。この Römischer Kaiserというホテルが現存していたら、間違いなくここに泊まることになっていたでしょう・・・
↓↓ これは貴重な動画です。1994年のノルトハウゼンの様子を映したアマチュアのビデオですが、東西ドイツが統一された 1990年から 4年も経って、まだこんな状態だったんです。ここに映っているのは爆撃を免れた建物なわけですが、旧東独の経済運営の(失敗の)結果、こういう状態になったわけです。私も 1990年に日本人も自由に(まだ)東独に入国できるようになってあちこちをドライブしましたが、どこもこういう感じで思わず息を吞んだものです。
★★ノルトハウゼン Nordhausen -5- に続きます