誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(25):★★ノルトハウゼン Nordhausen -1-

テューリンゲンのノルトハウゼン Nordhausenをご紹介します。「北 Nord」と「家(複数) Hausen」の組み合わせでできた地名で、どこにでもありそうな地名ではありますが、一般の皆さんには特段の観光ターゲットが有る訳ではないのであまり知られてはいないと思われます。近くには観光地として知られている Wernigerodeや Quedlinburg(世界遺産の町)があるので、そこまで来たことがある方は「ついでに」覚えておられるかもしれません。ということで非知名度ランクは★★としておきます。私の感覚的には、世界遺産の町 Quedlinburgは非知名度ランク★0.5、Wernigerodeが★1.5、そしてこの Nordhausenは ★2.5くらいかなと思います。

ですが、自分的にはこのノルトハウゼンには想い入れとなるポイントが少なくとも2つ、敢えて言えば3つあるのです。そのあたりを解説しながらのご紹介となります。ん?大野の想い入れってなんや?案外、ここに集約されているかもしれません(笑)

Nordhausen - inner city by Vincent Eisfeld.jpgCC BY-SA 4.0, Link

Nordhausen, Markt 1 20170510 004.jpg,旧市庁舎 Altes Rathaus,CC BY-SA 4.0Link

Wappen Lage Data

私はゲッティンゲンからノルトハイム経由でノルトハウゼンに入りましたが、このノルトハイムーノルトハウゼンの区間はプロイセンに併合される前のハノーファー王国が1860年ごろに計画し、併合後の 1868年~1869年にかけて営業を開始したものです。日本で言えば明治維新の頃ですね。ちなみに日本の鉄道は 1872年に新橋-横浜が最初ですが、ドイツでは 1835年、当時はバイエルン王国のニュルンベルク-フュルトが最初です。

で、本題はこの路線の Walkenried(西)と Ellrich(東)の間に、地図の赤線で示したように東西ドイツ国境が有ったのです。東西分断中は貨物列車のみが通過可能で、旅客はこのルートを通ることはできなかったため割と地味な存在だったので、国境マニアの私も来たことは無かったのですが、それでも Walkenried – Ellrichと聞くとちょっとだけアドレナリンが出ます(笑) これが想い入れの一つ目です(笑)

サマータイムなので外は明るく見えますが、ホテルにチェックインしたのは夜の10時近くだったので、この日はいつもの「独り酒場放浪記」もせず、部屋でビールを呑んで寝ました。どこにでもありそうなネーミングのビールですが、地元のビールです。
★★ノルトハウゼン Nordhausen -2- に続きます

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