Heimtextil 写真速報(5):壁紙(壁装)展示ホール Hall 3.1


写真速報(4)からの続きです

【 Hall 3.1 】 壁紙(壁装)展示ホール

主要な壁紙メーカー(ブランド)や、その関連サプライヤーなどが集まるという意味で、この展示会のメインホールの一つと言っていいでしょう。場所は Hall 3.1で、デジタルプリンターやデザイン原画のフロアの上になります。図の上では白っぽいグリーンのフロアです。

なお「壁紙」という日本語なのですが、英語にすると wallpaper となり、また英語の wallpaper から和訳されて「壁紙」という言葉があると思うのですが、今日の「壁紙」の基材は紙から「不織布」に移りつつあります。英語では non-woven material となりますが fleece 「フリース」と呼ばれることが多いです。ドイツ語では Vliesです。

従って「壁紙」というとなにやら実態を表せなくなり、英語でも wall coveringという方が浸透しつつあります。日本語なら「壁装」という方が意味合い的には近いと思うのですが、一方で「壁装」という言葉は既に日本語として存在し、それなりの意味を持っていると思われるので、却って混乱を深める恐れもあります。というわけで、私としては当面 wall coveringを「壁紙」と呼びますが、それには non-woven(不織布基材)を含むとご承知ください。

さて Hall 3.1にはドイツの4大壁紙メーカーの AS CREATION・MARBURG・RASCH・ERFURTや、英国のトップメーカー GRAHAM & BROWN、それに続く ANSTLEYなど有名どころが、高い壁を有する立派なブースを構えています。通路からメーカーのロゴを写すにはかなりの角度で上を向く必要があるので、やや大変ですが、壁紙を壁に貼ってアピールすので、壁が高くなるのはしゃあないですね(笑)

更にここには、壁紙製造メーカーに対するサプライヤーとして、ロータリースクリーン印刷機やグラビア印刷機の欧州3大手である OLBRICH(独)・EMERSON & RENWICK(英)・SPG(蘭)や、エンボスロールの SAUERESSIG(独)他、関連資材などのベンダーもブースを出しています。

■ 今回の特筆もの!

光の加減でやや読み辛いですが,RICOHの赤いロゴと「powered by RICOH]という文字が見えます

MARBURGというドイツ4大壁紙メーカーの一つにリコーのインクジェット技術が採用されたということです。この角度からは見えませんが、装置メーカーの OLBRICHのロゴも掲示されており、二社で組んで開発を進めてきたものと推察されます。言うは易し…ですが、こうして大手顧客に採用されるに至るまでは、かなりの期間の紆余曲折があったはずで、背後にある関係者の長期間にわたる努力と、しっかりしたリーダーシップが無ければ実現しなかったことでしょう。
ちなみに MARBURG社は先般ブログでご紹介した町が発祥の地です。

■ もうひとつの特筆もの!


ロータリースクリーン印刷機やグラビア印刷機の欧州3大手の一つである英国 EMERSON & RENWICK と HP INDIGOが組んだと見えます。同社のサイトにもプレス発表は掲載されておらず、詳細は不明です。

■ ドイツ4大壁紙メーカー・英国2社

■ 装置メーカー大手3社・エンボスローラー

■ 昨年登場したリトアニアの VEIKA DIMENSE オンデマンドでエンボスを実現

■ その他もろもろ

写真速報(6)に続きます

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